今回、取材させていただいたのは、株式会社オリタ物流で活躍されている相馬さんです。ドライバーとして多くの経験を積み重ねてきた相馬さん。これまでの仕事を振り返りながら、“今”感じていることや現役ドライバーへのあたたかい想いを語っていただきました。
株式会社オリタ物流
単車事業部/相馬 鉄兵
1977年生まれ。根室市出身。ドライバーとして鮮魚配送や長距離便、郵便関係の輸送など、さまざまな仕事を経験したのちにセコマグループのオリタ物流へ転職。現在は配車など管理業務をメインに担当する。
ドライバーとして、多くの経験を積んだ20代・30代。
―相馬さんがドライバーを始めた理由はなんですか?
高校を卒業して、元々は土木関係の仕事をしていたんですが、このときにユニック車やダンプカーに乗っていました。運送業界にいたわけではなかったですが、トラックに乗り出したのは10代からということになりますね。元々運転が好きだったので、トラックに乗るのは楽しかったです。20歳くらいだったでしょうか、「好きなことを仕事にしたい!」と思い本格的にドライバーの道に進みました。
―運送業界へと足を踏み入れて、これまでどんな仕事をされてきましたか?
最初の仕事は市場から店舗への鮮魚配送でした。その後、22歳で札幌に出るために転職をして、北海道からの本州便をしていました。雑貨とかいろいろなものを運んでいて、1週間運行とかもありましたね。好きでドライバーの仕事を始めたので「楽しい」という気持ちが純粋にある一方で、生活リズムが崩れるなど体力的な不安が出てきたんです。ちょうどその頃に知人から紹介してもらったのもあって、バスドライバーに挑戦してみることにしました。すみません、ちょっと長くなるかもしれません。大丈夫ですか?
―トラックからバスドライバーですか!ぜひ聞かせてください。
バスドライバーになるには二種免許が必要になるんですが、すでに二種は持っていたのでタイミングというか、スムーズに始めることができました。ただ、トラック運転手をしてきたとはいえ、バス運転手となると仕事内容が全く違います。高速バスや路線バスに乗務していたんですが、不慣れなことに緊張もしました。それでも毎日ちゃんと帰れるなど、働きやすくなったのが嬉しかったですね。バスドライバーをしていたのは26歳~37歳くらいまでの約10年間。その後は郵便関係の輸送を経験し、42歳でオリタ物流に入社しました。
―ドライバーとしてさまざまな仕事をしてこられて、受賞経験もあるとか。
過去にトラックドライバーコンテストに出場したときに、北海道内2位になったことが3回、優勝したこともあります。優勝したときは北海道代表として全国大会に出場しました。結果、全国9位。有難いことに、国土交通大臣賞もいただきました。
―すごいですね!これまでの経験あってこそだと思います。ここからは、オリタ物流のことも絡めてお話をお伺いしたいです。
オリタ物流での新たな挑戦。そして、今感じていること。
―まずはオリタ物流を選んだ理由を教えてください。
前職だった郵便関係の輸送は安定している仕事でしたが、より高い安定を求めてオリタ物流を選びました。周りの話を聞いても、安定性に魅力を感じて入社した社員が多いように感じます。
―現在は配車など管理業務をメインにされているそうですね。
そうですね。たまに配送にも出ますが、メインは運行管理業務です。この業界がもう長いこともあり、運行管理にも興味があったのでオリタ物流に転職したタイミングで挑戦できてよかったです。「40代・管理の実務経験なし」という状況で、それでも受け入れてくれた会社には感謝しています。私だけではなく、オリタには資格取得支援制度も整っているので、未経験の受け入れに寛容だと思います。
―オリタ物流で良いなと感じていることは他にもありますか?
なんといってもセコマグループの安定感だと思います。グループの土台がしっかりしているので給与や待遇面が充実しています。そのうえで、労務管理がきちんとされていて、コンプラやルールも遵守されています。労働時間の削減や安全に関する取り組みにも積極的な会社です。安心して働ける環境が整っていると思います。あとは、会社全体がとても穏やかです。不思議なことですが、優しくてやわらかい雰囲気の社員ばかりなんですよ。
―私もずっとそう思っていました!会社全体の雰囲気が優しいです。
個々を尊重する雰囲気も大きいと思います。社長の言葉を借りるなら、大前提として「会社のためではなく自分のために働く」ということ。会社を利用して成長したり高めたりするのもいい。会社で取得した免許も今後にどう活かすかは自分次第です。もっと広く言えば、仕事を通して得た知識や経験だって自分のもの。その知識や経験を少しだけ会社のために使ってね。そんなスタンスなんです。
長年、この業界にいる者として。ドライバーに寄り添いたい。力になりたい。
―相馬さんの今後の展望を聞かせてください。
現在は配車業務をメインに担当していますが、ドライバー全員が仕事を終えて無事に帰ってきたときに毎回ホッとしています。親の気持ちに近いかもしれません。そういった日々のなかで芽生えたのが、「ドライバーのためにもっと何かをしてあげたい」ということ。現役の若い頃は頭ごなしに叱られることもありましたが、私はそうではなく、「みんなが事故やミスを防ぐにはどうしたらいいだろう?」ということを前提に「ドライバー目線で寄り添うこと」「報連相しやすい雰囲気」を大事にしたいと思っています。
―ずっとドライバーとしてやってきた相馬さんだからこそ、感じるものがあるんですね。
ドライバーという仕事の質を底上げしたいという想いが強いです。今は管理者としての立場があるので、決まりをしっかり守ることはもちろん、これまで以上に自身の仕事の精度を高めていかなくてはと思っています。管理者がしっかり仕事をしていないと「意見を聞こう」「相談しよう」とか思えないですもんね。最終的には「オリタ物流っていい会社じゃん」って周りから言われるようになったら、こんな嬉しいことはないです。
―最後に、ドライバーを目指す皆さんに一言お願いします。
私がこの仕事が好きな理由のひとつとして、「運転中に1人の空間で過ごせる」ということがあります。それでいて仕事として成立していて、お金もいただける。なんてすばらしい仕事だろうと個人的には思っています。やりがいで言うと、自分の運んだ物が誰かの笑顔につながるということです。オリタ物流では単に物を運んでいるのではなくて、美味しいものを届けて、その先にいるお客様の笑顔をつくっています。そういった広い視野で捉えてみると、この仕事がもっと楽しくなるはずです。
会社概要
- 社名 株式会社オリタ物流
- 本社所在地 〒003-0030
北海道札幌市白石区流通センター7丁目1-40 流通センター第8ビル2F - 設立 平成13年9月
- 代表者名 代表取締役社長 本田 竜也
- WEBサイト https://www.orita-logi.co.jp/
- 事業内容 運送業