アットホームの一言では収まり切らない、深い愛情と固い絆。「親父」と呼ばれる理由に納得。

今回、取材させていただいたのは、ティーケイエムトランスポート株式会社代表取締役の川上さんです。人材不足、高齢化、若手育成に悩む企業が多い運送業界では珍しい、8割が20代の当社。最近では19歳の女性ドライバーの入社や、Instagramを始めるなど、若手とのコラボが著しいですが、その裏側にあったのは社長の努力と深い愛。今後の社長が描いている未来についてお話をお伺いしてきました。

ティーケイエムトランスポート株式会社
代表取締役 川上 宏治

現場作業員やトラックドライバーなど、とにかく自分が現場で働くことが好き。今でもドライバーのヘルプとして、自分でもトラックを運転している。そろそろ息子に会社を継いで、自分は密かに飲食店を経営したいと思っている。

成功も失敗も糧になる。まずは自分で考えてやってみることが大切。

ーなぜ、運送業界で働こうと思われたのですか。

学校を卒業してから、まずは資格がなくても働けるような建築現場などで土木作業員として働き、工事現場の職人を目指していました。実はそれが当社で運ぶ荷物の主軸である『塗料』や『建材』のルーツになっています。私が子供の頃は、「ドライバー=稼げる仕事」という時代。周りも「稼ぎたい」という人は、とりあえずドライバーになっており、私も「もっと早く、稼ぎたい!」と思い、ドライバーの道へ進みました。ご縁あって、この会社を立ち上げることになりましたが、当時はいわゆる『3K』の真っただ中。従業員は辞めていくけど、荷物はしっかりある状況。「トラックはあるけど人がいないんだよなぁ。」自宅でこぼした独り言を息子が聞いて、手伝ってくれたおかげで今のティーケイエムができました。

ー社員の8割が20代の若手だとお聞きしましたが…。

そうなんです。それまで家で口もきかなかった息子が同級生を連れてきてくれて、若い子同士で教え合いながら成長していってくれて、勝手に育っていったんです。よく運送会社の仲間に「若手育成の秘訣は?」と聞かれますが、私は何もしてないんです。強いて言えば、「口を出さないこと」。先生や父親に注意されると「また怒られた」とモチベーションが下がりますよね。少なくとも私はそうでした(笑)だからもし何かミスをしてお客様先でご迷惑をおかけしたら、責任者として全力で謝罪に行く。それだけです。親に「ああしろ、こうしろ」言われると、何かするたびに親の顔色を窺って、指示されないとできない子になってしまう。だから私は子供たち(社員)には自由にのびのび働かせています。自分で考えてやってみる。失敗は成功の糧になる。辞めていった子にも感謝。辞めたくないと思える会社にするためのヒントをくれたのだから。

ただ前向きに取り組んでただけですが、気付いたら役職もらってましたね。

大型トラックドライバー平野さん
2017年4月入社。現在係長。前職は整備士で、自由を求めてドライバーに転職希望。媒体から応募し入社。トラック整備は毎日欠かさない。頼られると照れるけど、内心めっちゃ喜んでます(笑)
大型トレーラードライバー伊豫田さん
2016年10月入社。現在係長。前職は特殊車両の架装工場で勤務。社長の息子とは中学の同級生で、誘われたことをきっかけに転職。会社の好きなところは、みんな笑顔で、自由で、のびのび楽しそうに働けているところ。

ーお二人の入社のきっかけを教えてください。

伊豫田さん
「自由で楽しそうというイメージから、ドライバーに憧れていました。当時は、まさかトレーラーに乗る日が来るとは思っていなくて、係長にまでなれるなんて考えてもいませんでした。もちろん最初は不安で、とにかくハンドルを握っていました。同年代の人達が活躍している、活気あふれる雰囲気に良い影響を受け、気付いたら資格取得してましたね。」
平野さん
「ティーケイエムは、とにかく面倒見がいい。先輩は仕事終わりでも練習に付き合ってくれて、安心して道を走れるようになるまで、隣に乗ってくれていました。社長もちょくちょくご飯に連れて行ってくれて、会社でBBQをしたりなど、馴染める環境を作ってくれたから、ここまで続けられたんだと思います。」

ーなぜ係長になろうと思ったのですか。

平野さん
「ていうか、気付いたらなってたんですよ。なんで僕だったんですかね(笑)ただ前向きに何でもチャレンジして、できることが増えて、そうしたら自分に自信もついて、それがお客さんにも伝わって。努力は実を結ぶって、このことだなと思います。」
伊豫田さん
「そんな努力や成長をしっかり見ていてくれる社長にも感謝ですし、係長にしてくれた仲間達にも感謝です。ティーケイエムは少人数で、8割が20代の若い会社です。チームワークがものをいう環境で、だからこその居心地の良さだと思っています。これからもこの居心地の良さを維持するべく、『協調性のある人』『なんでも前向きにチャレンジできる人』そんな人と今後も出会えたらいいなと思います。」

みんなで楽しくやれたら、それがイチバンじゃないですか。

次期社長 川上さん
社長の実の息子。運転免許はあったが2t車しか運転できなかった。今ではトレーラーも運転できるほか、社内業務もこなして社長の右腕として働いている。一言で言えば「仲間想い」。協調性とは彼の事。

ー入社のきっかけを教えてください。

入社というか…トラックが空いてて荷物が浮いちゃってるって言うから、しょうがなく親父の手伝いをしただけで。もともと家で親父と口もきかなかったんですよ!なるべく関わりたくないレベルで(笑)当時大学生だったんですが、トラックに乗ってるうちに「大学に行くより働いて経験を積みたい」って思うようになって、正式に入社して、同級生に声掛けて仲間を増やしていった感じですかね。

ーやっぱり目指すは『社長』ですか。

そうですね、親父が社長になったのが30代後半だったので、僕も30歳までには引き継ぎたいと思っています。でもまだドライバーの仕事もあるし、まだまだ社長の仕事を少し任せてもらえている程度。まずは人を増やして、基盤を強く大きくしたい。でもそこまで大人数ではなくて、まずは30人くらいですかね。それから、一番大事なのは、みんなが楽しく働けること。これが大前提です。実際、同級生が入ってくれなかったら、自分はもういなかったかもしれない。新しい仲間が増えて、みんなが協力してくれたから、今すごくいい感じの雰囲気になってきていて、定着率も高いんです。これを維持しながら、新しい時代の運送業にうまく溶け込んで、会社を大きくしていきたいと思っています。もしこんな僕たちと働きたいと思ってくれた人がいるなら、ぜひ声をかけてほしいです。同じ思いで働ける人を待っています。

会社概要

  • 社名     ティーケイエムトランスポート株式会社
  • 本社所在地  〒498-0061 愛知県弥富市操出3丁目50-2
  • 設立     2008年6月
  • 代表者名   代表取締役 川上宏治
  • WEBサイト  https://sites.google.com/view/hp-tkmtransport
  • 事業内容   一般貨物自動車運送事業