「なりたい自分」を目指し挑戦し続けることで、切り拓く物流の新しい可能性と未来。

今回、取材させていただいたのは橋場株式会社の代表取締役、副社長の橋場さんです。4代目として家業を継ぐ形で物流業界に突如現れた異端児的存在の橋場さんですが、自身のスタイルを貫き通す姿がとても印象的な方です。橋場さんの視点で見た物流業界についてや、SNSを活用している理由、橋場さんが人生を変えられた人物との出会い、そして今後の展望までたっぷりとお話をお伺いしてきました。

橋場株式会社
代表取締役 副社長 橋場 基則
アパレル業界から物流業界へ飛び込み約10年。「物流の常識を潰す」がモットー。毎日のルーティンは、10㎏減量したときから続けている「1日1食」生活。1つ譲れない食べ物としては、ユナイテッドシネマのポップコーン。これを食べるために映画を観に行き、映画が終わったら出口から一番近いお店の「五右衛門」で食事を済ませて帰るのがお決まりのコース。また、最近の趣味はお金を増やすことで、特に気になっているのは中国の経済の動向。

私たちは、全国的にも競合の少ない百貨店の指定納品代行業を行っています。

―まず最初に、橋場株式会社の特徴をご説明いただけますでしょうか。

全国的に見てもめずらしい食品に特化した百貨店の指定納品代行業をやっています。もう少しわかりやすく言いますと、メーカーから仕入れた商品を百貨店に納品することが私たちの仕事です。アパレルの納品代行業者はありますが、「食品」に的を絞っている会社は稀ですね。全国で見ても競合となる企業は10社にも満たないです。だから当たり前のように仕事が受注でき、営業がいなくても成り立つ市場なのです。モノを運ぶだけでなく、保管流通加工や店内キャリーなども行っています。

―なるほど。橋場さんは、もともとアパレル業界にいらっしゃったそうですが、なぜ物流業界に転職されたのでしょうか。

そうですね、前職では渋谷の109-2でアパレル店員をしていました。1度転職をしまして、ハイブランドでも勤めていたのですが、4代目として家業を継ぐことになりまして2012年に当社に入社しました。ちょうどギャル・ギャル男全盛期の時代だったので(笑)アパレル時代はそれはそれで楽しかったのですが、親孝行として家業である物流業に携わろうと思ったのが始まりですね。

Twitterは趣味ではなく、仕事でやっています。

―橋場さんには、3つのモットーがあるとお伺いしました。

そうですね、先日取材していただいた動画でも話させていただきましたが、「思い立ったが吉日」「自分らしく生きる」「他力本願」の3本柱を大事にしています。ここでは長くなるので割愛しますが、詳しくは、この記事を読んだ後に動画を見ていただけると嬉しいですね。私にとって、人生そのものが仕事だと思っているので、「自分らしく生きる」というのは結構比重が大きいんですよ。最終的に「良い人生だった」と思いたいですからね。出来るだけ日常の無駄なことはなくして、自分がやりたいこと、好きなことに時間を費やすようにしています。

―SNSで積極的に発信されているのも印象的ですが、どのような目的で始められたのですか。

知り合いの経営者の方にTwitterを勧められたのがきっかけでしたね。もともと異業種から飛び込んだ業界なので同業種に人脈など一切ありませんでした。なので最初の頃は積極的に懇親会や経営者の集まりなどに参加するようにしていたんですよ。その延長線上でTwitterを始めましたね。趣味とかではなく完全に仕事だと思ってツイートしています。3Kのイメージが強い物流業を僕のツイートを通して少しでも変えられたら嬉しいですね。インフラとして絶対的に必要な職業なのにイメージが悪いのはもったいないですから。

―実際にTwitterを始めて変わったことはありましたか。

まだ初めて半年ほどなのですが、やっていく中で気付いたことがいくつかありました。まずは、日本ってやっぱり海外と比べると育ってきた環境や考え方が違うので、もっと危機感を持たないといけないと思いましたね。常にあらゆる情報が集まってくるので、きちんとリテラシーを持って使えばもっと仕事や生活の生産性も上げられると思うんです。Twitterって世の中が集約されているというか。著名人からビジネスマンまで様々な方のツイートを見ていて、ちゃんと本質を見て責任を持って発言しないといけないなと思ったんです。「飛べない豚は、ただの豚」という名言があるように、経営者も一人間ですから、きちんと自分の軸はブラさずに、私自身も日々アップデートしていかなくてはいけません

たとえば、イイねの多いツイートと、そうでないツイートがありますよね。何でなんだろうと分析していくと、「人間とはどのような生き物か」を最終的に考えるようになりました。誰かに媚びるわけではなく「本質的に物事を捉える」ことを意識しています。だから少し挑発的な発言もあるかもしれません(笑)でも本心しか書いてないですよ(笑)私のツイートを見て、よく「ベンチャーっぽいね」と言っていただくことがあります。物流業界だと、このような発言がどうしても目立ってしまうのですが、受け入れられるまでやり続けたいと思ってますね。

自分軸はずっと変わらない。様々な経験を通して、研ぎ澄まされている感覚です。

―橋場さんのお話をお伺いしていると自身の軸がしっかりされているようなのですが、考え方やスタイルを築いたエピソードはありますか。

常に「女性にモテたい」という考えで生きてきたんです。男性ってみんなそこがモチベーションじゃないですか(笑)アパレルで勤めるようになったきっかけもモデルと付き合いたいというシンプルな理由でしたし、今も会社経営をする上で「合コンでモテる会社を創りたい」と公言しています。私自身の考え方は昔から変わっていないのですが、より人として磨かれたなぁと思う経験は、今振り返ってみるといくつかありますね。

―具体的にそのご経験について、教えてください。

アパレル時代、そして橋場に入社してからも当時の私はほとんどビジネスマインドが備わっていなかったんですよね。まず、ビジネスの基本がわからない。だから周りの会話についていけない。そんな私は上司から叱咤激励を受ける毎日でした。当時の私は「知らないことの何がいけないんだ」と上司に対して思っていました。けれど、ここは持ち前の負けん気が本領発揮したのか、何としてでも自分の力で知識を付けて、上司たちから言われる前に全部できるようになろう、自分自身を変えていこうと思うようになりました。そこからは相当勉強しましたよ。もともと物事の仕組みや裏側が気になる性格で、気になると何でもネットで調べる癖がここで役立ちました。それまで決して頭がいいとか成績が優秀なほうではなかったのですが、あらゆる分野の知識をインプットし続ける毎日でしたね。あの頃は、探求心をマイナスの感情で動かしていましたけど、今思えばこの経験が今の私の大事な基盤となっています。

―なるほど。もう少し深堀しても大丈夫でしょうか。

もともと物事は白黒はっきり本音で話したいタイプで、自分の意志は貫きたいのですが(笑)橋場入社時はそれが悪目立ちしてしまって、実際社内からの反発もありました。人間って変化を嫌がる生き物ですからね。新しいことを始めるときは大抵反発があるものです。加えて、後継ぎとして入社したこともあり父や兄、そして役員の皆様が作ってきたルールや組織体制に意見を出してもなかなか通らなかったりしたこともありました。それでも自分の軸はずっとブレてなくて。そんな私の考え方を理解してくれたのが、橋場の管理部で勤めていた40代の男性でした。本質が合っていたというか。今のポジションで道を切り拓いてこれたのは、よき理解者である彼がいたこともとても大きかったですね。今では私にとってビジネスパートナーとしてなくてはならない存在です

―そのほかに、橋場さんにとって憧れの人物などはいらっしゃいますか。

とくに固有名詞で誰に憧れているとかはないですね。特にビジネスで目標としている人はいません。「人」を目標にしても結局はその人の二番煎じになるじゃないですか。常に自分らしく、独自のアイデアを生み出せないかを念頭に行動するようにしています

モノやヒトを繋げることが物流の醍醐味。常に付加価値を生み続けられる存在でありたい。

―橋場さんの今後の個人としての目標はありますか。

これは色々なところでお話させていただいているのですが、まずは人に自慢できる会社を創ることですね。サービスの根源は人ですから。条件や環境を良くすることで、従業員のみならず、その家族にも安心してもらえるような一流の企業になりたいと思っています。会社とは資源がないと成り立たないですからね。まずは、従業員を幸せにできる施策を続けていきたいと思っています。ただ以前の私だったら、会社のブランディングや従業員満足度に対して一直線だったのですが、最近は少し考え方が変わってきているのを自分自身でも感じています。Twitterはその1つの手段なのですが、私自身の市場価値を高めることにも、注力していますね。露出を増やしたり、よりインプットの時間を増やし、様々なビジネスチャンスを見逃さないように努めています。物流ってあらゆる業界を繋ぐ役割があると思っていて、最終的には生産者が潤うような仕組みを将来的に創りたいんです。最近ではECサイトを中心に運営している企業様との交流を増やしています。私たちのメイン顧客となるメーカーと繋ぐことで新たな販路の拡大が出来ればいいですよね。有難いことに橋場の会社規模を上手く活用すれば、クリエイティブな思考でどこまでもビジネスを最大化できると思っています。車両も倉庫も人材も揃っていますからね。そんな付加価値を生み出せる人であり続けたいです。

自慢できる会社を創りたい。そのために組織改革にも力を入れています。

―会社としての今後の展望を教えてください。

当社にも事業の課題はたくさんありまして、事業拡大に対しても動き始めているのが現状です。目先の目標で言えば、営業力の強化ですね。冒頭で営業をしなくても成り立つビジネスモデルだというお話をさせていただきましたが、良くも悪くもそこに甘んじている部分も少なからずあります。もっと既存顧客を手厚くフォローできていれば、新しいビジネスのお話をさせていただける機会もあるのではないかと思うのです。売上は右肩上がりではありますが、ここに満足するのではなく利益の拡大を見据えたアクションを起こさなければ、昔ながらのやり方では今の従業員たちを幸せにすることなんてできませんからね。また、会社全体の組織改革の一環として、ルールや評価を整えることにも力を入れています。一見、評価制度を取り入れると自由度がなくなってしまうように捉える方もいますが、会社のビジョンに全員が足並みを揃えるには必要な一歩だと思いますね。2022年2月からの導入を目途に絶賛、制度や仕組みを整えているところです。ここからまた新たな橋場の一歩が始まるんじゃないかと、今からワクワクしています。

会社概要

  • 社名     橋場株式会社
  • 本社所在地  〒108-0071 東京都港区白金台3丁目16番8-1005号
  • 設立     昭和29年12月13日
  • 代表者名   代表取締役社長 橋場 一晃
  • WEBサイト  http://www.hashiba-group.co.jp/
  • 事業内容   一般貨物自動車運送業、自動車運送取扱事業、貨物軽自動車運送事業、倉庫業