20代・30代で得た経験が宝になる。転換期を迎えた会社で、もっと高みを目指していく。

  • 2024年10月31日
  • 2024年10月30日
  • ドラ魂

今回、取材させていただいたのは、株式会社タカラ倉庫運輸サービスの運輸部で次世代の育成を担当されている平井さんです。20代から始めたドライバーの仕事が、今の仕事にしっかり活きていると言います。運送業界で感じたリアル、そして転換期を迎えている会社の“これまで”と“これから”についてお話をお伺いしました。

株式会社タカラ倉庫運輸サービス
運輸部次長 平井 修/ひらい おさむ
バイクと車が好き。運転できる仕事がしたいとドライバーの道へ。22歳で引越しの仕事からスタートし、「もっと大きなトラックに乗りたい!」という憧れから、24歳のときに友人の紹介でタカラに転職。現在は運輸部の次長として、次世代の育成を担う。

ドライバー現役時代に感じた、明らかな違和感。

―平井さんは元々ドライバーをされていたんですよね。

そうなんです。バイクや車が大好きなので、気づけばこの業界を選んでいました。22歳のときです。最初は引越しの仕事だったので小さなトラックしか乗れず、次第に大きなトラックに憧れるようになって、24歳のときにタカラに転職しました。タカラに入社してからは、2tトラック⇒4tトラック⇒10tトラックという順番で徐々に大きなトラックの乗務に挑戦しました。

―そのなかで色々と思うところがあったとか。

どの会社がというよりは、1人のドライバーとしてこの業界全体を見たときに思うことはたくさんありました。はじめに思ったのは、「もっと効率のいい配送スケジュールに変えられるんじゃないか」ということ。ドライバーの待機時間が長いことなど、無駄に感じる部分が正直多くて、なんとかならないか?と考えていました。古い体制を変えたかったんです。

“あの頃”があって良かった。20代・30代の経験が、今に活きている。

―内勤職に変わったきっかけを教えてください。

先ほどお話した違和感を感じたことがきっかけです。内勤に移るためには、現場でできる限り多くを学ばなければいけません。現場のことを知らないと的確な指示がだせないですからね。実際に、前職と合わせて10年ほど現場を経験しましたが、あのときの経験が今の仕事にしっかり活きています。

―ドライバー時代の経験が今につながっているんですね。具体的にどんなシーンでそう感じますか?

ドライバーの気持ちが分かるというか、共感できるので、現場との関係値が築きやすいと感じています。私のモットーは『人に対して笑顔であること』なんですが、これを重要視するようになったのもドライバー時代の経験あってこそなんです。

現場にいたときに気づいたんですが、内勤スタッフからドライバーへの対応の仕方は、ドライバーからお客さんへの対応としてバトンのようにそのままつながっていきます。人に優しくされたら自分も誰かに優しくしようと思うのと同じように、連鎖していくものだと思うんです。だから私は内勤職として、ドライバーを笑顔で送り出し、笑顔で迎えることをかなり大事にしています。

「社員ファースト」この軸は絶対にブラさない。

―ここからは、会社として取り組んでいることをお伺いしたいです。

タカラの軸は「社員ファースト」です。この軸をブラさず、さまざまな取り組みを進めているのが、タカラの大きな特徴だと思います。

まず第一に、当たりまえですが法令順守。飲酒やスマホのわき見運転などがないように、車内カメラを設置して事故防止に取り組んでいます。これは、社員の安全を守るためにもとても大事なことです。

また、運送業界の大きな動きとして2024年問題がありますが、タカラではこの問題が話題になる以前からすでに対策をはじめていました。「法令通り、しっかり対策できている」と胸を張って言えます。

そして、給与水準を落とさないということにもかなりこだわっています。これは社長の強い方針でもあり、2024年問題の影響を受けたときにも給与を下げずに労働時間を削減することに成功しています。「これまでのドライバーの仕事のイメージが変わった!」という声も社員から挙がっているほどです。

―個人的には、社内の雰囲気のよさというか、居心地の良さも感じます。

そういっていただけて嬉しいです。そうですね。タカラではドライバーをはじめ現場からの声はどんな小さなことでも拾うようにしています。これまであった例だと、「洗車機を新設してほしい」とか「ウォシュレットを直してほしい」なんて声もありましたね。

もちろん、個人の“わがまま”と“意見”の線引きは必要ですが、何か声が挙がればすぐにでも対応するようにしています。スピーディーに対応することで、ちょっとしたことでも意見を言いやすい雰囲気になりますよね。月に1回、車種ごとのミーティングもあるので、現場からの意見を定期的に確認できるようにもなっています。互いの意見を尊重する社風が雰囲気のよさにつながっているかもしれませんね。

―運送業界では珍しく、若手の方も多く活躍されていますね。

そうですね。10代~20代の若手社員もたくさん活躍しています。正社員経験がない方や普通免許しかないという方も多数入社していることもあり、若い方がどんどん集まってくれている状況です。

じつは、当社独自で『タカラ祭り』というイベントがあるんですが、各部署がそれぞれ企画を立てて、社員の家族や友人も招いています。社内外を超えた交流で家族同士が仲良くなったという話も聞きますね。実際に働いている場所を家族や友人にも見てもらえるというのは、安心感や安全意識にもつながると思います。

こうした取り組みや社内の雰囲気もあり、当社には勤続20年以上になるドライバーがたくさんいます。私は22年目になりますが、私より長く活躍している先輩もとても多いんです。定着率の良さもタカラの特徴かなって思います。

今、会社は転換期へ。タカラはもっとよくなる。

―会社の「今後」について教えてください。

現在、タカラは転換期を迎えています。ミッションは「会社の改革」。今までお話しした通り、会社としてさまざまなことに取り組んできましたが、「もっとよくできる」「常に改革できる」と思っています。

とはいえ、私たちは「社員ファースト」が軸なので、目先の利益に走る会社にはしたくありません。当社は荷主からの直請け案件をベースにしているので利益率が高く、その分コンプライアンス(法令順守)など、社員の安心につながるものへ大きく投資することが可能です。社員一人ひとりの声に耳を傾けること、社員ファーストであることは変わらず、会社を大きくしていく方針です。“タカラだからできること”を追求していきたいですね。

―最後に、今後を担う次世代にメッセージをお願いします。

社員ファーストを大切に実践している会社として、私たちは「個」を活かした働き方にも注目しています。これからの時代、「できないこと」ではなく「できること」に目を向けて、互いの強みを活かしながら新たな価値を創造していけばいいと思うんです。皆さんにはイキイキと自分らしく働いてほしいです。それが、未来をつくっていきます。

会社としては、10年後に現役ドライバーから会社役員を輩出することも目標です。そういう意識で若手を育てていきたいですし、その存在になるのは皆さんかもしれません。…ちょっと重いですかね(笑)?次世代の育成を担当しているので、つい気持ちがアツくなっちゃいます。当社に仲間入りした後は、私はもちろん人事担当や周囲の社員が味方になるので安心してください。まずは職場見学でもいいので、遊びに来てもらえたら嬉しいです。

会社概要

  • 社名     株式会社タカラ倉庫運輸サービス
  • 本社所在地  〒243-0431 神奈川県海老名市上今泉3-7-34
  • 設立      1972年8月17日(創業/1969年11月25日)
  • 代表者名   代表取締役 渡邊 慎也
  • WEBサイト  https://www.takara-soko.co.jp/
  • 事業内容   一般区域貨物自動車運送事業、産業廃棄物収集運搬業