幸運にも小規模な台風や進路が逸れる場合もありますが、予想以上に大きな被害をもたらすこともあります。
台風の備えや心構えは思っている以上に重要です!
売上をできるだけ維持し、信頼を損なわないために、運送会社が注意すべき台風対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
荷台の雨漏り対策
まずはトラックのチェックから行っておいてください。
積荷が濡れないか、雨が吹きこんだりしないかどうか、強風でウィングやドアが突然あいたりしまったりしないかどうか、ウイングが使えないなら代わりのトラックで行けるかどうかなどなど、先回りしてチェックして「もしも」の時の段取りを考えておきましょう。
運転時の強風対策
あまりにも強い強風の時には、風がやむまで止まっておくのがいいですが、それでも配達を急ぐ時には、積荷を積んだ状態でトラックを重くした上でゆっくりと進むことです。
積荷を下した後は、風が止むまでトラックを止めてどこかの駐車場で待つことがベスト。くれぐれも焦らないことが重要です。
道路の通行止め
台風時は、土砂崩れや事故などいつもとは違うトラブルにまきこまれる事が前提です。
高速道路が途中で通れなくなった時や、通行止めになったときの対処法を先に決めておくか、事務所でひとり通行止めやトラブルの情報をドライバーに知らせる人を置いておくとスムーズに仕事が進みます。また、強風で横転しないように普段よりもゆっくりとしたスピードで運行するのも忘れないようにしましょう。
くれぐれも先に余裕のあるスケジュールを立てておくことも大切ですよ。
台風情報を見た後すること
まずは、予定している配達先に連絡し、スケジュールの変更や遅延の可能性について事前に相談しておくことをおすすめします。
事前に話し合うことで、多少の変更には理解を得やすくなります。最も避けたいのは、相談せずに勝手に決定して配達を進めることです。もしかすると、配達先が台風の影響で休業しているかもしれませんので、どの場合でも事前確認が重要ですよ。
売り上げよりも大事なのは従業員!
短期的な売り上げを優先するよりも、早めに待機を決断することが大切です。
勇気ある決断が、従業員の安全を守ることにつながります。
危険な状況でも、最終的な判断は会社が下すものです。従業員が『これ以上進むのは危険だ』と感じても、会社が指示を出せば、従業員は不安を抱えながら仕事を続けざるを得ません。
待機の判断は、他社の決断に左右されず、自社の判断で行って全く問題ありません。
それでも配達を求められる場合は、従業員の命を守るため、荷主勧告制度を活用し、顧客と交渉しましょう。
まとめ
台風の際は、無理にトラックを運行せず、乗らないことが最善の策です。
配送先も、台風による遅延は想定しているはずなので、焦る必要はありません。
台風が過ぎた後は、全員で協力しながら手早く対応していきましょう。休んだ分、周囲も協力的になり、スムーズに後処理が進むと思いますよ!