未経験の方必見!ドライバーが受ける研修の内容と必要性は?【具体的な内容を紹介!】


「ドライバーの研修って何するの?」こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。今回はその内容や必要性について深掘りしていきます。「未経験からドライバーを始めたい」「運送会社の教育制度が全然わからない」という方に、ぜひ見ていただきたい内容です。

研修はなぜ必要なのか?

ドライバーとしての心構えや、プロとしての安全運転を学ぶためなど…研修の必要性は数多くありますが、公的にもその意義が定められています。

大型の車で、様々な天候や道路状況で運転しなければならないドライバーには、通常よりも高度な運転能力が求められます。

そこで国土交通省は『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針』を発表し、トラック事業者には初任運転手に対する研修が義務付けられました。これにより、怠った事業者は行政処分を受ける可能性も出てきたのです。

これからドライバーになる身としては、研修の必要性が公的に認められているという事実があると安心できますよね。

参照元:自動車総合安全情報「運転者に対する教育」
    https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/instruction.html

気になる研修の内容は?

まず、未経験の方が初めて受けるドライバー研修には、大きく分けて2パターンあります。

① 会社の中で、国土交通省の指針に基づいた初任運転手の研修制度を設けている
② 各都道府県のトラック協会が実施している研修プログラムに参加する


社内で制度を設けている会社でも、それぞれ研修方法も異なってきますので、求人を見る際に確認してみるといいかもしれません。

今回は、一例としてトラック協会が実施する研修プログラムを参考に、ドライバー研修の具体的な内容を見ていきましょう。

・プロのドライバーとして守るべき法令知識
・自分や相手、会社に多大なる損害を及ぼす事故の生理的・心理的要因
・自分の身を守ることにも繋がる危険予測と回避

これらの3つを柱として、以下の研修を3日間に渡って実施します。

15時間の座学

3日間の内最も多くの時間を要する座学では、ドライバーとして仕事をする上で大事な運転者の心構えや、自分の命を守る上でも大切な運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項があります。

その他
・事業用自動車の構造上の特性
・貨物の正しい積載方法      など

初任診断/測定

ドライバーとしての適性を測る初任診断/測定では、 事故防止のために大切な、運転中の状況把握能力を測る視野測定をはじめ、日中よりも運転時の危険が多い夜間運行に備えた夜間視力の測定、実際の運転をリアルに体感できるシミュレーターを使用して研修を行います。

運転実技

実際にトラックに乗って受ける運転実技研修では、事故防止には欠かせない日常点検から、
運転前の車両のウォーミングアップ法、コースを用いた運転練習があります。

※参照元:一般社団法人愛知県トラック協会「研修プログラム」
     https://ssl.aitokyo.jp/chubu_center/program/

ドライバー未経験でも大丈夫なの?

ここまで、トラック協会が実施している研修プログラムについて紹介してきました。それでも未経験の方は、実際の現場とは違う部分も多いので不安になるかもしれません。

運送会社にもよりますが、入社後から独り立ちまでに様々な研修を用意しているところもあり、一般的には、実際の現場での仕事を見て覚えてもらうため、横乗り研修を行っています。

先輩ドライバーが運転するトラックの助手席に乗り、運転のテクニックや配送先でのルールなどを学ぶ研修のこと。

運転や配送のノウハウをマンツーマンで教えてもらえるのが未経験には嬉しい内容です。

まとめ

今回は、ドライバーが受ける研修についてご紹介しました。

国土交通省から義務化されているとはいえ、人手不足などが原因となり、研修に割く費用と時間がない企業があるのも事実です。

これからドライバーを目指す方は、自分が安心して働くために、教育制度が整った会社を探すのも大切かもしれません。