運送業界が抱えている課題。今、名東急送が「やりたいこと」と「目指す未来」。

今回取材を行ったのは、名東急送株式会社の代表取締役である長谷川さんです。18歳という若さで運送業界に足を踏み入れた長谷川さんから見た、業界の課題や社内での取り組みについてお伺いしました。

名東急送株式会社
代表取締役 長谷川 顕(はせがわ あきら)
北海道出身。18歳の時に、先代の叔父が経営する名東急送株式会社に入社。
他社でのドライバー修行から、先代の補佐としての業務を経て代表取締役に就任。

18歳で足を踏み入れた運送業界。先代社長の叔父はとても厳しい人でした。

-まず、運送業界で働こうと思われたきっかけを教えてください。

元々、先代の社長でもある私の叔父がこの名東急送株式会社を経営していたことがきっかけです。私自身、運送業界に興味があったわけではないのですが、大学受験に失敗して浪人するかどうか…と迷っていた時に、叔父から「愛知県に出てきてうちの会社で働かないか?」と誘いを受けたことで、運送業界に足を踏み入れました。

-そうなんですね。その後名東急送でドライバーとして働き、代表取締役に就任されたということですね。

いえ、そうではありませんでした。先代に「まずはドライバーとして勉強してこい」と言われたこともあり、叔父の知り合いで豊田市にある運送会社で2年間ドライバーとして働きました。その後、名東急送でもドライバーとして働きながら、先代の補佐として経験を積み、叔父が他界したことで代表取締役に就任したというような流れです。

名東急送で働き始めてからは、「親戚だから甘やかされているし、給料もいいんだろう」と周りからは思われていたかもしれませんが、正直大変でした。叔父はとにかく厳しかったので(笑)今の時代では考えられないくらいの勢いがある破天荒な社長でしたよ。バーや薬局、靴屋さんなど色々な事業に挑戦していました。

とはいえ、今は会社として何か他の事業に挑戦するというより、運送と人材派遣事業で地に足付けてやっていきたいという気持ちが大きいです。

「働きたい」と思ってもらえる業界に。社員に還元することが一番のやるべきことです。

-では、そんな社長が考える今の運送業界の課題を教えていただけますか。

沢山あります。最近では、24年問題や排ガス規制、燃料費の高騰など、運送業界にマイナスな情報が多くなってきていますよね。そんな今だからこそ、「働きたい」と思ってもらえるような魅力のある業界にしていかなくてはいけないと思っています。そのためにも、まずは適正な運賃をもらえるように交渉をして、社員に還元していくことを目指したい

月20日間働いて、残業をしなくても家族を養えるくらいの給料をしっかり稼げるようにしていきたいですね。今は残業ありきで、100%コンプラを守っていると成り立たない業界になってしまっているので、運賃のことに関しては業界全体で声を挙げて取り組んでいかなければいけないと考えています。

-貴社では、人間関係を理由に退職される方はいないと言えるほど、会社とドライバーが関係値を築けているとお聞きしましたが、秘訣はどこにありますか

そのあたりに関しては、管理職の面々に任せているのですが「良い関係値を築いてくれている」という印象です。というのも、弊社の管理職はドライバー経験者が多いので現場の気持ちを汲み取った上で、コミュニケーションを取るようにしてくれています。その甲斐もあり、年々社内の人間関係はどんどん良くなってきていると思いますよ。

もちろん何でも聞いてあげられるというわけではないですが、ドライバーから出た意見に対しては真摯に向き合い、必ず回答を出すということを意識していると管理者から聞いています。

未来を担う「金の卵」を育てる。教育・研修などの受け入れ態勢もリニューアルしていきます。

-現場目線を持っているからこそ、いい関係値を築けているということですね。求人でも打ち出している『若手を育てる』という点については、いかがでしょうか。

やっぱり若い子たちに運送業界の魅力を知ってほしいので、金の卵を育てるためには教育・研修などの受け入れ態勢もリニューアルしていかなければならないと考えています。管理者が中心となって「普通免許しか持っていない」という、20代の若手を採用してイチから全てを教えられる準備を整えていきたいです。

-貴社では、外国人ドライバーの方も多く働かれているかと思いますが、そのような観点の人間関係で気を付けていることはありますか。

やはり文化が違うので、コミュニケーションの取り方は工夫していますよ。現状でも、外国人ドライバーだけで70名ほど在籍していますが、これまで安全会議の内容や業務連絡の理解度の差に苦戦してきました。どうしても会社が考えていることがうまく伝わりきらないと言いますか…。

そこで、外国人ドライバーの中でも日本語が堪能なドライバーを管理者を起用しました。その管理者を中心として、安全会議で翻訳をしてもらったり、社内での連絡事項を2言語分に翻訳して広報したりしてからは、当初の苦戦していた理解度の差に関しては解決できています

良い意味で堅苦しくないし、厳しすぎない。1人ひとりとのコミュニケーションを大事にする会社。

-では、最後に今後名東急送に入社される方へ長谷川社長からメッセージをお願いします。

名東急送は、良い意味で堅苦しくなくて厳しすぎない会社です。管理者はもちろん、私自身もドライバーが接しやすい雰囲気を意識しています。直近も、頑張ってくれているドライバーたちに感謝の意味も込めて、一時金を手渡しで支給したり、定期的に設定している安全の日では、朝5時から出勤して点呼をしながらドライバー1人ひとりとコミュニケーションを取るようにしています。先代社長の叔父からは、かなり厳しく育てられたので、その反面教師も影響しているかもしれないです(笑)

私が18歳の時に、運送業界に飛び込んでドライバーになったように、未経験からでも「ドライバーになりたい」という金の卵を育てていく準備は整えているので、ぜひ名東急送で一緒に働きましょう!

会社概要

  • 社名    名東急送株式会社
  • 本社所在地 愛知県 みよし市根浦町4丁目2番地13
  • 設立    昭和55年6月
  • 代表者名  長谷川 顕
  • WEBサイト https://meikyu.jp/index.html
  • 事業内容  一般貨物自動車運送事業、業務請負業、一般労働者派遣業務(派23-301539)、有料職業紹介(23-ユ-301635)