【最新版】大型免許を無料または低コストで取得する方法

「大型免許を取りたいけど、費用が高くてなかなか踏み出せない…」

「何かお得な制度はない?」

このような悩みを抱えている方もいるでしょう。

この記事では、大型免許を無料または低コストで取得するための最新情報を、わかりやすく解説します。また、大型免許の基本や給付金制度の概要、申請方法なども詳しくご紹介します。

この記事を読むことで、大型免許取得への道筋が明確になり、費用面での不安を解消できる内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

大型免許とは?

この章では、大型免許の概要や運転できる範囲、取得に関する基本的な情報などをご紹介します。

大型免許の概要

大型免許は、大型自動車を運転するために必要な運転免許です。大型免許を持つことで、バスやトラック、ダンプカーなどの大型車両を運転できるため、運送業や旅客運送業などでの就職や転職の際に大きなアピールポイントとなります。

特に、現在は運送業界でのドライバー不足が深刻化しており、大型免許保持者の需要が高まっています。さらに、近年では、インターネット通販の普及により、物流業界の需要が高まっており、大型免許のニーズも増加傾向です。

運転できる車の範囲

大型免許を取得することで、以下のような大型自動車の運転が可能です。

  • 車両総重量:11トン以上
  • 最大積載量:6.5トン以上
  • 乗車定員:30人以上

上記に該当する車種は、大型トラックや大型バス、ダンプカー、タンクローリーなどが挙げられます。

また、荷物輸送の場合は「大型自動車第一種免許」、旅客を乗せる場合は「大型自動車第二種免許」が必要です。

なお、大型免許を持っていれば、それより下位の免許区分である中型免許や普通免許で運転できる車両もすべて運転することができます。つまり、普通車から大型トラックまで幅広い車の運転ができるようになるということです。

取得に必要な条件

大型免許を取得するには、いくつかの条件を満たす必要があります。具体的な条件は、下記の表を参考にしてください。

年齢・21歳以上※下記の条件を満たすことで19歳以上でも受験可能・一定の教習を修了・中型免許、準中型免許、普通免許または大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間が1年(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)以上
免許の種類・大型自動車第一種免許:普通免許か準中型免許を取得後、3年以上の運転経験が必要・大型自動車第二種免許:大型自動車第一種免許を取得後、2年以上の運転経験が必要
その他・視力検査:両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上の視力が必要・深視力検査:第二種免許の場合は深視力検査が必要・色彩識別能力:赤・青・黄色の識別ができること・聴力検査:必要な音や信号を聞き取れること・運転に支障をきたす病気や障害がないこと・過去に重大な交通違反や事故歴がないこと

これらの条件をクリアしたうえで、指定の教習所で技能教習と学科教習を受け、最後に運転免許試験場での試験に合格する必要があります。

取得にかかる費用と期間

大型免許の費用は「現在保有する免許の種類」によって変わります。具体的な目安は次のとおりです。

  • 普通免許所持者の場合:35万円程度
  • 準中型免許持者の場合:25万~30万円程度
  • 中型免許所持者の場合:20万~25万円程度

期間も同様に保有免許で異なり、最短取得日数は次のように分かれます。

普通免許所有者※必要なカリキュラムは「限定なし」「AT限定」によって異なる・限定なし(学科教習1時限、技能教習30時限)・AT限定(学科教習1時限、技能教習34時限)・通学の場合2週間~1ヶ月、合宿なら13日程度
準中型免許所有者※必要なカリキュラムは「限定なし」「5トン限定」「AT5トン限定」によって異なる・限定なし(学科教習は免除、技能教習は23時限)・5トン限定(学科教習1時限、技能教習は26時限)・AT5トン限定(学科教習1時限、技能教習は30時限)・取得までの最短日数は12日
中型免許所有者必要なカリキュラムは「限定なし」「8トン限定」「AT8トン限定」によって異なる・限定なし(学科教習は免除、技能教習は14時限)・8トン限定(学科教習は免除、技能教習は20時限)・AT8トン限定(学科教習は免除、技能教習は24時限)・取得までの最短日数は9日

大型免許を無料または低コストで取得する方法

この章では、大型免許を無料で取得する方法や、できるだけ低コストにする裏技をご紹介します。

支援制度のある企業を選ぶ

大型免許の取得は、厚生労働省の「人材開発支援助成金」が活用できます。ただし、この助成金は勤務先の事業者による申請が必要です。

運輸業界では、免許の取得費用を全額支援する企業が増えています。企業によっては「取得後は数年間の勤務」「入社後数カ月以上(試用期間)経過している」などの条件付きで全額負担してくれる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

教育訓練給付制度を活用する

大型免許を取得する際に、費用面での負担を軽減する方法の一つとして、こちらも厚生労働省の「教育訓練給付制度」の活用が可能です。この制度は、働く人の能力開発をおこない、雇用安定や再就職促進を図ることを目的としているのが特徴です。

大型免許を取得するための教習所や講習には、教育訓練給付制度の対象となるものがあります。この制度を利用することで、費用面での負担を大幅に軽減することができるでしょう。

合宿免許と補助金を組み合わせる

大型免許を低コストで取得する方法として、「合宿免許」と「補助金」を組み合わせる方法があります。合宿免許は、短期間で集中的に教習を受けるため、通学免許に比べて宿泊費や食費を含めても費用が安く済む傾向があります。

さらに、各自治体や企業によっては、特定の条件を満たす方を対象に、免許取得費用の一部を補助する制度があるようです。合宿免許と各種補助金を上手に組み合わせることで、大型免許を最小限の費用で取得できます。

大型免許取得で個人が使える給付金制度

大型免許の取得で、個人が使える給付金制度は「教育訓練給付制度」が挙げられます。この章では、教育訓練給付制度の基本知識や対象者、大型免許に使える教育訓練給付制度の種類をご紹介します。

教育訓練給付制度とは

教育訓練給付制度とは、働く方や離職された方が、自らの能力開発のために厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講した場合に、その費用の一部を国から支給される制度です。この制度は、個人のスキルアップを支援し、雇用の安定や再就職を促進することを目的としています。

この制度を活用すれば、大型免許取得費用の一部を国が負担してくれるため、実質的に安く免許を取得することができます。

教育訓練給付金制度の種類

教育訓練給付金制度は、大きく分けて下記の3種類があります。

  • 一般教育訓練給付金
  • 特定一般教育訓練給付金
  • 専門実践教育訓練給付金

給付金の対象となるためには、受講する自動車教習所の講座が「厚生労働大臣指定教育訓練講座」に認定されている必要があります。

また、どの給付金が利用できるかは、雇用保険の加入期間や受講する講座によって異なるので、まずは、ハローワークでご自身の受給資格を確認し、どの給付金が利用できるかを把握することから始めましょう。

大型免許取得に使える教育訓練給付金の種類

大型免許の取得を目指す場合、主に「一般教育訓練給付金」または「特定一般教育訓練給付金」が利用できる可能性があります。

「一般教育訓練給付金」は、比較的幅広い講座が対象となっており、大型免許の教習所によっては、この給付金の対象となっている場合が多いでしょう。一方、「特定一般教育訓練給付金」は、より専門性の高い講座が対象で、キャリアアップを目指す場合に利用しやすい制度です。

教育訓練給付金制度を受けるための条件

教育訓練給付金制度を利用して大型免許を安く取得するためには、受給資格や特定の条件を満たす必要があります。この章で、事前知識を備えておきましょう。

離職後一年以内である

教育訓練給付制度は、雇用保険の制度なので雇用保険の加入者(または過去に加入していた者)に限られます。雇用保険に加入したことが無い人は、教育訓練給付を受けることはできません。

「教育訓練給付対象者」とは、現在雇用保険に加入している在職者と、雇用保険に加入していた会社を退職して1年以内の離職者です。原則として、離職後1年以内に受講を開始する必要があります。

ただし、例外として、やむを得ない事情により離職後1年以内に受講を開始できなかった場合は、最大20年まで受講開始日を延長できる可能性があるので、事前に要件を確認しておきましょう。

被保険者期間が要件を満たしている

教育訓練給付金を利用して大型免許を取得する場合、雇用保険の加入期間が重要な条件となります。支給要件となる雇用保険の加入期間については下記のとおりです。

  • 初めて受給する場合:受講開始日までの過去2年間に通算して1年以上
  • 2回目以降の場合:受講開始日までの過去10年間に通算して3年以上

大型免許の取得を考えている方は、教育訓練給付金を申請する前に、自分の雇用保険加入期間が条件を満たしているかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

前回の給付金受給から一定期間経過している

教育訓練給付金を利用して大型免許を取得したい場合、前回の給付金受給から一定期間が経過していることが必要です。具体的には、前回の教育訓練給付金を受給してから次の教育訓練を受講開始するまでに、原則として3年以上の期間を空ける必要があります。

これは、教育訓練給付金制度が、短期間に繰り返し利用されることを防ぎ、より多くの方に制度を利用する機会を提供するために設けられています。

教育訓練給付金の申請手順5ステップ

大型免許取得の費用を抑えるための第一歩は、教育訓練給付金の申請手続きを正しく始めることです。この章では、教育訓練給付制度の申請手順を5ステップでご紹介します。

STEP1:ハローワークで支給要件の照会をする

大型免許取得のために教育訓練給付金を受け取るには、まずハローワークで支給要件の照会を行う必要があります。

これは、ご自身が給付金の受給資格を満たしているかどうかを事前に確認するための手続きです。ハローワークで支給要件の照会を行うことで、受講を考えている教習所が給付金の対象となる講座を提供しているかどうかも確認できます。

STEP2:教習所への申込み・支払いをする

このステップでは、大型免許の教習を行っている教習所の中から、教育訓練給付金の対象となる講座を提供している教習所を選び、入学の手続きを行います。

教習所に申し込んだら、入学金や教習費用を支払います。この時、領収書や明細書は必ず保管しておきましょう。これらの書類は、後で給付金を申請する際に必要となります。

STEP3:講座を受講する

教習所への申込みと支払いが完了したら、いよいよ大型免許取得のための教習が始まります。教習所のカリキュラムに従って、学科教習と技能教習を受講します。

また、教育訓練給付金を受け取るためには、教習所の出席率が一定以上である必要があります。出席状況は、後で給付金を申請する際に確認されるので、欠席や遅刻はできるだけ控えましょう。

STEP4:ハローワークで給付金申請手続きを行う

大型免許の教習が修了したら、いよいよ給付金の申請手続きです。

このステップでは、ハローワークに必要な書類を提出し、給付金の支給を申請します。申請期間は、教習を修了した日の翌日から1ヶ月以内と定められています。期限を過ぎると給付金を受け取ることができなくなるので、注意が必要です。

ハローワークに提出する主な書類は以下のとおりです。

*   教育訓練給付金支給申請書

*   教育訓練修了証明書

*   領収書

*   本人確認書類

*   雇用保険被保険者証

申請書類に不備があると、給付金の支給が遅れたり、受け取れなくなる可能性があるので、記入漏れや間違いがないか十分に確認しましょう。

STEP5:補助金を受給する

ハローワークで給付金の申請手続きを終えたら、あとは給付金が振り込まれるのを待つだけです。ハローワークで申請が受理されると、通常1ヶ月から2ヶ月程度で指定した口座に給付金が振り込まれます。

大型免許を活かせる職種

大型免許は、さまざまな職種で活かせる資格です。主に役立てる職種は下記が挙げられます。

  • 路線バスドライバー
  • 大型トラックドライバー
  • ダンプカードライバー
  • ミキサー車ドライバー

上記の職種を詳しく見ていきましょう。

路線バスドライバー

大型免許を取得すると、路線バスドライバーとして活躍できます。路線バスのドライバーは、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。安全運転はもちろんのこと、乗客への丁寧な接客や、時刻表通りの運行など、責任感と正確さが求められる仕事です。

路線バスの運転手になるには、大型免許に加えて、大型二種免許が求められる場合があるでしょう。しかし、多くのバス会社では費用を負担する支援制度や研修制度が充実しています。働きながらステップアップできる環境が整っているため、安心して働き始めることができます。

大型トラックドライバー

大型トラックドライバーは、日本全国各地、様々な荷物を安全かつ時間通りに輸送する役割を担います。日々の生活に必要な食料品から、工業製品、建築資材まで、あらゆるものがトラックで運ばれており、私たちの生活を支える重要な仕事です。

大型トラックドライバーの仕事は、長距離運転や夜間運転など、体力的に大変な面もありますが、その分、高収入が期待できるという魅力もあります。また、運転技術を磨き、経験を積むことで、より専門的な輸送業務に携わることも可能です。

ダンプカードライバー

ダンプカードライバーは大型免許を活かせる職種の一つで、安定した収入とキャリアアップが期待できる仕事です。ダンプカーは、土砂や砕石、アスファルトなどの建設資材を運搬する特殊な車両です。建設現場や道路工事現場などで活躍しています。

ダンプカードライバーの仕事は、建設現場への資材運搬だけでなく、現場の整地作業や、建設廃材の処理なども行う場合があります。体力を使う仕事ですが、建設現場の最前線で働くやりがいと、目に見える形で社会基盤の整備に貢献できる喜びが得られるでしょう。

ミキサー車ドライバー

大型免許を取得すると、ミキサー車(生コンクリート運搬車)のドライバーとして働く道も選べます。ミキサー車は、コンクリートを積んだ状態で回転させながら運搬する特殊な車両です。

ミキサー車ドライバーは、ただ運転するだけでなく、生コンクリートという時間との勝負の商品を扱うため、正確さと責任感が求められます。しかし、その分やりがいも大きく、建物や橋、道路など目に見える形で自分の仕事の成果を実感できるでしょう。

大型免許は企業支援や補助金の活用で無料・低コストで取得できる

本記事では、大型免許を無料または低コストで取得する方法について解説しました。また、紹介した給付金制度の種類や申請手順、大型免許を活かせる職種なども、免許取得前に参考にしてください。

大型免許を取得する際は、ハローワークで教育訓練給付金の活用か、免許取得支援制度のある企業への応募を検討してみましょう。

また、大型免許取得の支援制度のある企業をお探しなら「ドラピタ」を利用してみてはいかがでしょうか。運転の技術を活かせるドライバーの求人が、非公開求人も含めて約3,000件掲載されています。

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