
ゴミ収集員の仕事に興味があり、就職や転職を検討する際、年収は外せない検討要件の1つです。
ゴミ収集員の年収は、公務員として働く場合と民間企業で働く場合とで差があります。
この記事では、それぞれのゴミ収集員の年収や年収をアップさせるポイント、ゴミ収集員の仕事内容、仕事に就くための方法、メリット・デメリットまで解説します。
ゴミ収集員の仕事を検討している方は、ぜひこの記事を参考に疑問を解決してください。
ゴミ収集員の年収

ゴミ収集員の年収は、公務員の場合と民間の場合で異なります。この章では、それぞれの年収についてご紹介します。
公務員のゴミ収集員の年収
総務省「令和5年 地方公務員給与実態調査結果の状況(第1表の4 職務区分別職員数及び平均基本給月額)」によると、公務員としてごみ取集の担当をした場合の年収は下記のとおりです。
- 清掃(技能労務): 約323,000円(月額)、約3,890,000円(年収)
同調査の令和4年度によると、公務員のボーナスの平均は約156万円であり、合計すると約5,540,000円(年収)となります。
民間のゴミ収集員の年収
2024年10月に、求人ボックスが調査した民間の平均年収は下記のとおりです。
- 正社員の年収:約367万円、月収で換算すると31万円、初任給は21万円程度が相場
- アルバイト・パートは平均時給1,081円
- 派遣社員では平均時給1,398円
- 全体の年収の幅としては247〜586万円
上記の金額は、勤務先や経験・求められるスキルによって異なります。
ゴミ収集員の年収をアップさせるポイント

ゴミ収集員の年収をアップさせるためのポイントは下記のとおりです。
- 公務員のゴミ収集員を目指すか雇用形態を変える
- 資格を取得してスキルを上げる
- ゴミ収集員としての勤続年数を重ねる
- 給与水準が高いほかの企業へ転職する
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
公務員のゴミ収集員を目指すか雇用形態を変える
ゴミ収集員として働く場合、最も平均年収が高いのは公務員の職員です。
ただし、ゴミ収集事業を行っている自治体でないと、ゴミ収集員として働けないため注意が必要です。
一方で、民間のゴミ収集員を目指す場合は、正社員が雇用形態のなかでも一番給料が高い傾向にあります。
公務員、民間の正社員どちらを目指すかは、自分に合った方法を十分に検討して決めましょう。
資格を取得してスキルを上げる
産業廃棄物運搬業の場合、資格を取得することで管理職になりやすく、給料を上げやすい傾向があります。
例えば、取得するなら「特別管理産業廃棄物管理責任者」や「廃棄物処理施設技術管理者」がおすすめです。
詳しい内容は下記を参考にしてください。
資格 | 定義・役割 |
特別管理産業廃棄物管理責任者 | ・産業廃棄物のうち「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下、廃棄物処理法)に規定する「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれのある性状を有する廃棄物」を事業活動から発生する場合に、その事業者に対して事業場ごとに選任することが義務付けられた責任者のこと ・事業場での特別管理産業廃棄物の管理全般にわたる業務を廃棄物処理法に基づいて適正に行うことが役割 |
廃棄物処理施設技術管理者 | ・一般廃棄物や産業廃棄物などの処理施設に設置が義務付けられている技術管理者のこと ・関係法令を遵守しながら適正に施設を維持管理することが、廃棄物処理施設技術管理者に与えられた役割 |
ゴミ収集員としての勤続年数を重ねる
ゴミ収集員としての職歴を積み重ねるのも、給料を上げるために有効です。
勤続年数やスキルを評価する企業も多いため、働き続けてキャリアアップを目指すのも1つの方法です。
長く働けば、現場でスキルを着実に磨くこともできるでしょう。
給与水準が高いほかの企業へ転職する
民間企業の場合、基本給やボーナスが高い企業に転職することで、給料を上げられる可能性があります。
ただし、給与だけで転職先を選ぶのではなく、ほかの福利厚生や待遇などを考慮したうえで検討することをおすすめします。
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ゴミ収集員の仕事内容

ゴミ収集の事業は収集するゴミによって「一般廃棄物運搬業」と「産業廃棄物運搬業」の2つに分かれています。
具体的な違いは下記のとおりです。
- 一般廃棄物運搬業:家庭内から廃棄されるゴミ
- 産業廃棄物運搬業:工場や医療現場などから廃棄されるゴミ
ゴミ収集員の主な仕事内容は、主に家庭や工場などから出る可燃ごみ・不燃ごみ・廃棄物処理場等を収集し、所定の場所に運搬することです。
ごみの収集では、作業員は担当する地区とごみの種類ごとに班に分かれ、2〜3人のグループでコースにしたがって集積所を回り、ごみを収集していきます。
1日に、収集車5~6台分のごみを収集するのが一般的で、ごみの収集の他にも、し尿の収集処理、動物の死体処理などを行う場合もあります。
回収するもののなかには、悪臭のするものや可燃性のある危ないものも含まれることもあるため、リスクが伴う仕事です。
ゴミ収集員になるための方法

ゴミ収集員として働くためには、公務員のゴミ収集員になる方法と、民間委託業者にて雇われてゴミ収集員となる方法があります。
公務員のゴミ収集員になるには?
公務員のゴミ収集員を目指すためには、各自治体の公務員試験に合格する必要があります。
自治体によっては、学歴や年齢制限を設けている場合があるので、必ず募集要項は確認しておきましょう。
また、普通免許や中型・大型免許が、応募条件になっている場合もあるため確認しておく必要があります。
民間のゴミ収集員になるには?
民間のゴミ収集員になるためには、各企業がゴミ収集員の募集を出したタイミングで応募する流れとなります。
公務員と異なる点は、学歴不問にしている企業がある場合や、未経験でも採用される可能性があることです。
また、運転免許が必須でない場合もあるため、募集内容は必ず見ておきましょう。
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ゴミ収集員として働くメリット・デメリット

この章では、ゴミ収集員として働くメリット・デメリットをご紹介します。
ごみ収集員の仕事に興味のある方は、検討する際の参考にしてください。
メリット
ゴミ収集員として働くメリットは下記のとおりです。
- 「実働時間が短く感じる」
- 「社会貢献への実感が大きい」
ゴミの回収作業以外は、収集車に乗って移動する時間があるため、実働時間も短く感じられるでしょう。
また、朝の出勤が早い分、作業が終わる時間も早くなり、残業がほとんどありません。
町のゴミを回収・処分しているため、社会貢献への実感が大きいのもメリットといえます。
デメリット
ゴミ収集員として働くデメリットは下記のとおりです。
- 「ゴミを取り扱うためきついと感じる」
- 「天候に関わらず作業が必要」
ゴミ収集作業は「3K(きつい、汚い、危険)」と言われており、収集するものや場面によっては、きついと感じることもあります。
また、台風や雪の日でもゴミの回収を行わなければならない点は、デメリットに感じることもあるでしょう。
ゴミ収集員の給料や仕事内容に関するよくある質問

ゴミ収集員の給料や仕事内容に関する、よくある質問を3つ厳選してご紹介します。
ごみ収集員の仕事に興味がある方にとって、参考になる内容ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
- ゴミ収集員は年収1000万を稼げる?
- ゴミ収集員の給料は安い?
- ゴミ収集員はホワイトな働き方ができる?
それぞれの質問を詳しく見ていきましょう。
ゴミ収集員は年収1000万を稼げる?
公務員のゴミ収集員の場合だと、年収550万円~600万円ほどが一般的な平均です。
一方で、民間の場合だと年収300万円~350万円ほどとなっています。
どちらにしても、ごみ収集員の仕事だけでは、年収1,000万円を目指すのは難しいといえるでしょう。
とはいえ、ごみ収集員の仕事とは別で副業をしている場合は、合わせて年収1,000万円を稼げる可能性はあります。
ただし、公務員は副業が禁止されており、民間企業も会社によっては、禁止されている可能性があるため、副業を始める前に確認が必要です。
ゴミ収集員の給料は安い?
民間企業のゴミ収集員の年収は高いとはいえませんが、公務員のゴミ収集員は比較的高い年収であるといえるでしょう。
ただし、資格によってスキルアップやキャリアアップが目指せるため、一概に民間企業に勤めるすべての人が、給料が低いとはいえません。
ゴミ収集員はホワイトな働き方ができる?
自治体の職員、企業の社員いずれの場合も、朝から夕方までが一般的な勤務時間です。
繁華街では、交通事情により早朝や夜間、休日に収集を行っている場合もありますが、その場合は交替制で勤務する形となります。
ゴミの回収日も平日に設定されており、休日出勤や残業はほとんどなく、ホワイトな働き方ができるといえるでしょう。
ゴミ収集員の年収は公務員と民間企業で差がある!

ゴミ収集員の年収は、公務員と民間企業で差があります。
ボーナスを含めた公務員の年収は平均約550万円、民間企業の正社員の平均年収は約367万円です。
公務員のボーナスの平均約156万円を除くと、民間企業と差があまりないため、公務員のボーナスが差に大きな影響を与えていることが分かります。
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