運転免許の更新時に行う視力検査に合格する3つのコツとは?落ちた場合の対策も解説

「年齢とともに視力が落ちてきているので、視力検査にひっかからないか不安……。」

「免許更新するための視力検査のコツを知りたい!」

近年、デジタル化が進み、仕事やプライベートでもパソコンやスマートフォンを使用する時間が増えています。

それに伴い、視力が悪くなっている方も増えているのが現状です。

運転免許の更新が近づくと、視力検査に受からないのではないかと不安を感じる方も多いでしょう。

この記事では、運転免許の更新時に行う視力検査の合格基準と検査内容、受かるためのコツを紹介します。

また、視力検査の注意点や不合格になってしまったときの対処方法まで紹介しますので、免許更新時の視力検査に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

運転免許の更新に必要な視力の合格基準

免許の取得や更新の視力検査の合格基準は、取得・更新する免許によって異なります。詳しくは下表を参考にしてください。

免許の種類視力の合格基準
・普通免許・大型特殊免許・二輪免許・視力が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること。・一眼の視力が0.3に満たない方若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。
・準中型免許・中型免許・大型免許・けん引免許・大型二種・中型二種・普通二種免許・大型特殊二種・けん引二種免許・視力が両眼で0.8以上、かつ、一眼でそれぞれ0.5以上であること。・三桿法の奥行知覚検査器により3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下であること。
・小型特殊免許・視力が両眼で0.5以上であること。・一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること。
・原付免許・視力が両眼で0.5以上であること。・一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること。

参照:警視庁「運転免許試験のご案内」

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運転免許の更新時に行う視力検査の方法

運転免許の取得・更新時に行う視力検査では「ランドルト環検査」と「深視力検査」が用いられています。

どのような検査方法なのかを詳しくみていきましょう。

運転免許の視力検査は「ランドルト環検査」を行う

「ランドルト環検査」とは、学校や職場の健康診断などで用いられることが多い一般的な視力検査です。

アルファベットのCに似た円マークを用いて欠けている部分を答えていきます。

学生時代や健康診断時に、一度は検査したことがある馴染み深い検査方法といえるでしょう。

大型免許や中型免許などでは「深視力検査」も追加で行う

深視力検査とは、三桿法(さんかんほう)を用いた検査方法で、物が見えるかどうかだけではなく、物を見る際の立体感や遠近感を検査する方法です。

三桿法(さんかんほう)を用いた検査の流れを下記で紹介します。

  • 箱の中に水平に並んだ3本の棒を、2.5メートル離れた場所から見ます。
  • 真ん中の1本が前後に動くのを確認しながら、3本の棒が水平になったタイミングでボタンを押してどれだけズレているかを測定します。

深視力検査が必要な免許は下記のとおりです。

  • 準中型免許
  • 中型免許
  • 大型免許
  • けん引免許
  • 大型二種・中型二種・普通二種免許
  • 大型特殊二種・けん引二種免許

上記の免許を取得・更新する方は、事前に三桿法(さんかんほう)のコツを掴んでおくと安心できるでしょう。

運転免許更新の視力検査に受かるためのコツ

運転免許の更新の際、視力検査に受かるためのコツは下記のとおりです。

  • 視力検査の前は目を休める
  • 事前に視力検査をしておく
  • 深視力検査が必要な免許は事前対策しておく

それぞれのコツを詳しくみていきましょう。

視力検査の前は目を休める

視力は、体調や目の疲労度によって変わります。

免許更新時の視力検査の前は、十分に目を休めることと、体調管理にも気を付けておくことが大切です。

特にパソコンの長時間使用や、試験直前までスマートフォンを使用していると、視力検査の結果に悪影響が出てしまう可能性があります。

視力検査のためだけではなく、常日頃から目を酷使しすぎないようにしていきましょう。

事前に視力検査をしておく

免許更新時の視力検査に自信が持てない方は、免許の更新前に視力の検査をしておくのも1つの案といえます。

視力が落ちている場合、メガネやコンタクトの着用が車を運転するための条件になります。

事前に視力検査をして、メガネやコンタクトが必要であれば準備をしておくと当日安心して検査を受けられるでしょう。

深視力検査が必要な免許は事前対策しておく

深視力検査に合格するにはコツが必要です。

そのため、深視力計を設置している眼鏡店で深視力・視力検査を行って事前対策しておくのも1つの案です。

何度か練習するとコツを掴みやすくなります。

深視力検査で使用される3本の棒を見るときのコツは下記のとおりです。

  • 外側に固定されている左右の棒に焦点を合わせる
  • 棒の見え方(3本の棒の長さ・太さ・均等になるタイミング)に注目する

深視力検査ができる眼鏡店が近くにない場合は、深視力検査の練習ができるアプリや動画もありますので、活用してみるのもよいでしょう。

視力検査を受けるとき・受けたあとの注意点

運転免許の視力検査を受けるときや受けたあとの注意点は下記のとおりです。

  • コンタクトレンズ・メガネの装着は検査前に報告する
  • レーシック手術や治療によって視力が回復している場合は限定解除が必要
  • 免許証の限定条件に「眼鏡等」と記載されたら必ず着用する

上記の注意点を詳しく確認していきましょう。

コンタクトレンズ・メガネの装着は検査前に報告する

コンタクトレンズやメガネを装着する場合は、検査前に必ず報告しておきましょう。

コンタクトレンズやメガネを使用して視力検査に合格した場合、運転免許証の「免許の条件等」欄に記載する必要があるためです。

交付された免許証の免許の条件等には「眼鏡等」の記載があります。

コンタクトレンズやメガネを使用して合格した場合は、裸眼では運転できないので、装着を忘れないようにしてください。

レーシック手術や治療によって視力が回復している場合は限定解除が必要

レーシック手術や治療によって視力が回復している場合も、検査前に報告しておく必要があります。

視力が回復している状態であっても、限定解除が未手続きだと「道路交通法第91条」に違反しているとみなされ、罰則が科せられてしまうため注意が必要です。

限定解除の手続きを行った免許証の条件等には「眼鏡等」の記載がなくなります。

免許証の限定条件に「眼鏡等」と記載されたら必ず着用する

コンタクトレンズやメガネを使用して検査に合格した場合、免許の条件等の欄に「眼鏡等」と記載されます。

免許証に「眼鏡等」の記載をされた方は、車の運転時に必ずコンタクトやメガネの使用が義務付けられます。

コンタクトやメガネを着用せずに運転すると罰則が科せられてしまうため、必ず着用しましょう。

着用義務に違反した場合の違反点数と反則金は下表のとおりです。

違反点数2点
反則金・大型車:9,000円・普通車:7,000円・二輪車:6,000円・小型特殊車:5,000円・原付車:5,000円

参照:警視庁「交通違反の点数一覧表」「反則行為の種別及び反則金一覧表

コンタクトやメガネを着用せずに運転してしまうと、重大な事故につながる危険性がありますので、必ずルールを守ることが大切です。

視力検査に不合格になった場合の対処方法

万が一、視力検査に不合格になった場合の対処方法は下記のとおりです。

  • 時間や日を変えて再検査を受ける
  • コンタクトやメガネを作って再検査を受ける

対処方法について詳しくみていきましょう。

時間や日を変えて再検査を受ける

視力検査に不合格になってしまった原因が、目が疲れていたり体調不良だったりした場合、時間や日を変えて再検査を受けることをおすすめします。

目が疲れている場合は、少し時間をおいてから当日再検査することも可能です。

もし、体調が悪い場合は、日を変えて再検査を受けるのも1つの案です。

免許の更新期間であれば、視力検査は何度でも受け直しができます。

焦らず、体調を治してから再検査を受けるのがよいでしょう。

コンタクトやメガネを作って再検査を受ける

視力検査が不合格になった原因が視力低下であった場合、視力を補うためにコンタクトやメガネなどの視力矯正器具を作ってから、後日再検査することをおすすめします。

上述したとおり、免許更新の期間内であれば、再検査を受けられるので、コンタクトやメガネを作って再検査を受けるようにしましょう。

ただし、免許の更新期間が過ぎてしまうと免許更新ができなくなってしまうため、注意が必要です。

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運転免許の視力検査のコツでよくある質問

運転免許の視力検査のコツでよくある質問を3つ、厳選してご紹介します。

  • 免許の更新で視力検査に落ちた人はどうなる?
  • 免許更新の視力検査でギリギリ受からなかったら?
  • 免許更新時の視力検査はゆるいと聞いたのですが?

それぞれの質問について詳しくみていきましょう。

免許の更新で視力検査に落ちた人はどうなる?

免許の更新で視力検査に落ちてしまった場合でも、検査し直しができるため、時間や日を変えて再検査するか、コンタクトやメガネを作ってから再検査を受けましょう。

一時的な目の疲労であれば、少し休憩をはさんでから、当日再検査を行うことも可能です。

もし、それでも合格基準に至らない場合は、コンタクトやメガネを作ってから再検査を受けてください。

免許更新の視力検査でギリギリ受からなかったら?

免許更新の視力検査がギリギリで受からなかった場合は、その場で再検査してもらえるため、相談してみましょう。

ギリギリのラインで不合格になったのなら、もしかすると再検査で合格基準に至る可能性もあります。

ただし、明らかに視力低下していると自分でも判断できる場合は、今後のためにコンタクトやメガネの着用をおすすめします。

免許更新時の視力検査はゆるいと聞いたのですが?

免許更新時の視力検査がゆるいと感じる方がいるのは、免許の更新期間であれば、何度も再検査を受けられるからといえます。

ただし、何度受けたとしても視力検査に受からない場合は、免許が失効してしまうため注意が必要です。

コンタクトレンズやメガネを作ることも検討しましょう。

運転免許の更新で視力検査に受かるコツは体調管理と対策が肝心

運転免許の取得や更新時の視力検査の合格基準は、更新する免許によって異なりますので、紹介した免許別の基準を参考にしてください。

また、運転免許の取得・更新時に行う視力検査では「ランドルト環検査」と「深視力検査」が用いられています。

「深視力検査」は大型免許や中型免許などの更新時に必要な検査です。

運転免許の更新で視力検査に受かるコツは「十分な休息」「事前の対策」です。

疲れによる一時的な視力低下でない場合は、事前にコンタクトやメガネを作成しておきましょう。

もし検査結果が不合格であっても、免許の更新期間内は何度でも再検査が可能です。

ただし、更新期間内を過ぎてしまうと免許の更新ができなくなってしまうため、ご注意ください。

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