今回取材させていただいたのは、株式会社GROWSの代表取締役である大野さんです。2023年3月に株式会社GROWSを立ち上げてから、わずか1年でドライバー数3倍以上に!圧倒的”成長”を続けるGROWSの設立から、今後のビジョンまで。共同創業者の河野さんと共に、お話を伺いました。
代表取締役 大野 翼
1995年生まれ。名古屋市出身。紆余曲折を経て、2023年3月に河野さんと共に株式会社GROWSを立ち上げ。飽きる暇もないほど、波瀾万丈な大野さんの人生について、これからのGROWSのビジョンについて紐解いていく。
とにかく”成功”したい。その一心で、最終的にたどり着いた運送業界。
―まずは、大野さんの経歴について教えてください。
正直、年齢の割には色々なことを経験してきたと思います。飛び込み営業、ガソリンスタンドのスタッフ、タイヤ屋の整備士、Wワークでバルのアルバイト、せどり…何でもやってきましたね(笑)
―たしかに多くの職業を経験されていますね。転職の決め手は何だったのでしょうか。
働き始めた頃は「成功したい」という思いがあり、個人事業主の飛び込み営業へ。でも正直きつすぎて、すぐ辞めてしまって。フリーターを経て、車好きをキッカケに整備士として正社員で働くことにしました。そこで結婚したのを期に「安定したい」「家族のために稼ぎたい」という思いが芽生えてきて、Wワークを開始。そのWワーク先のバルで、たまたま出会った女の子がガムシャラに自分の夢を追っている姿を見て、「やっぱり安定だけじゃない。”成功”という夢を追いたい!」と方向転換(笑)せどりという職業にたどり着きました。
―ライフスタイルや周囲の変化に合わせて、気持ちが変わってきたのですね。そこから運送業界へ足を踏み入れたのはなぜでしょうか。
一時期はせどりとして調子が良かったのですが、上手くいかない時期が出てきて。「このままじゃやばい」「どうにか収入を増やしたい」と考えていた時に、稼げると聞いてたどり着いたのが軽貨物ドライバーでした。とにかく配達数をこなせば稼げる。シンプルな仕組みも魅力的でしたね。そこでたまたま、河野さんと出会って…。今思うと、ここが大きな分岐点だったと思います。
雇われのまま終わりたくない!起業準備の際に、ちょうど出会ったのが大野くんでした。
河野 純也
愛知県春日井市出身。「雇われのまま終わりたくない!」と高校時代から決意。高校卒業後、製本会社、板金屋、道路カッター職人…とさまざまな職種を経て、「業務委託 高収入」というワードでヒットした軽貨物業界に参入。ドライバー歴は7年ほど。
―大野さんと共に会社を立ち上げた経緯を教えてください。
河野:実は、もともと違う人と軽貨物の会社を立ち上げようと計画していたんですよ。色々あって、その人が辞めてしまったコースに、たまたま入ってきたのが大野くん。話してみたら気も合うし、トントン拍子で「一緒に起業しよう!」という話になりました。そこからは早かったですね。
―大野さんと出会う前から、会社の立ち上げを考えられていたと。そもそもなぜ起業を考えられていたのでしょうか。
河野:高校時代からずっと「雇われで終わりたくない」とは思っていたので、それなら自分が会社を起こすしかないかなと。これまで経験してきた職業でも常に「どうしたら起業できるか」を職場の先輩に聞いて回っていました。ただ、起業となるとどの職業も初期費用が高くて…。その点、軽貨物ならまだ会社を始められる可能性があるな、と考えてこの業界で起業することに。業務委託同士の横の繋がりもあり、ドライバーをやりながら他の3人の社員とも出会った感じですね。
普通のサラリーマンより稼げるように。リスクがある分、リターンをしっかり用意したい。
―業務委託で稼ぐためには案件が必要不可欠だと思いますが、仕事の取り方で気を付けられていることはありますか。
とにかくドライバーにお金が入ってくること。リスクを取って個人事業主をやっているのだから、普通のサラリーマンよりはお金を稼げるようにしてあげたいと思ってますね。自分もドライバーをやっているので、余りにハードすぎる案件だと感じたら単価など積極的に交渉しています。あと、同じ現場に何人一緒に入れるか。仲間がいないと寂しいじゃないですか。それに、同じ会社の仲間がいることで、他社からの引き抜きも減るかなと思いますね。
―収入面など、ドライバーさんの気持ちに寄り添って案件を用意されているのですね。案件は大野さんや河野さんが営業して取ってきているのですか。
いや、特に営業はしていないですね。実は当社は、ドライバーの教育や管理の部分にも結構力を入れていて。メンバーが丁寧な仕事をしてくれて、口コミで会社の名前が広がって、次の仕事を頂けるという良いサイクルができています。紹介してもらったらすぐに僕が話をしに行って、確定した案件を河野さんがメンバーに割り当てる。僕は数字、河野さんは人間関係。各々の得意分野を上手く活かせていると思いますね。最近はドライバーの人数も増えているので、一人ひとりが希望の働き方を叶えられるように、案件のレパートリーを増やすことも意識しています。
―ドライバーの教育・管理に力を入れられているというと?
一人ひとりのドライバーの様子を記載できるGoogleスプレッドシートを用意しています。例えば「Aさんは髪型を変えていた」「Bさんが最近少ししんどそう」など…。特に新人さんのメンタルケアには気を遣っていますね。初めて業務委託として働く人は、やっぱり不安も多いと思うので。「髪型変えたね」「最近調子どう?」なんて細かいことでも声をかけられたら嬉しくないですか?また、ドライバーとの関わり方は他社の取り組みも見習っていきたいと考えています。ゆくゆくは給与明細に現場管理者からの直筆コメントも入れてみたいですね。あとは…教育する時は、一つずつ段階を踏んで進めるようにしています。最近は社員も段々育ってきて、嬉しいです。
目指すは『起業集団』。夢を叶える第一歩をGROWSで踏み出してほしい。
―GROWSで掲げられている『起業集団』というビジョンについてもお伺いさせてください。
私は当社で働く人全員に、夢や希望をもってほしいと考えています。というのも、夢や希望がない人なんていないと思うんですよ。「人生で一度はフェラーリに乗ってみたい」とか「金持ちになりたい」とか…内容は何でもいい。「夢がない」という人も、よくよく聞いていくと、そういう希望って出てくるんですよね。「仕事が好きで働いている」なんて人は少ない。夢や希望が、働く原動力になると思うので、みんなが働く原動力を大事にできるように『起業集団』というビジョンを掲げています。
―夢や希望が、働く原動力になる…今の大野さんの夢は何でしょうか。
将来的には、GROWSのホールディングス化が夢ですね!今は自分が100%株式を保有しているのですが、ゆくゆくは社員5人に株式を分けて、それぞれがやりたい事業を進めてほしいと考えています。飲食店経営、犬カフェを作りたい…結構みんな色々な夢を持っていて面白いですよ(笑)人生の最終的な目標としては『夢を与える人』になりたいと思っています。人の人生が変わる瞬間に立ち会えるって、すごいことじゃないですか?いつかは、人を動かせるような人物になりたいですね。
―夢を与える人になりたい。お話を伺っていて、なんだか大野さんらしい夢だと思いました。最後に、運送業界全体に対する理想や想いがあれば教えてください。
正直、今の運送業界は頭が固すぎると思っています。「ドライバーってキツそう」というイメージが世間一般的に強いと思うのですが、実は女性の方がWワークできるくらい楽な仕事もいっぱいあって。そんなにキツい仕事ばかりではありません。ネットでモノを買う時代になって、ドライバー不足が顕著になっているので、もっと”ドライバー”を気軽に始められるようにするべきだと思います。今GROWSでは『夢を応援する企業』として、求人・HP・SNSなど各媒体を使ったブランディングを意識しているところです。まずはとにかく、運送業のハードルを下げたい。もっと軽い気持ちで運送の世界に入ってきてほしいと思いますね。
会社概要
- 社名 株式会社GROWS
- 本社所在地 〒497-0034 愛知県海部郡蟹江町本町6-180
- 設立 2023年3月1日
- 代表者名 代表取締役 大野 翼
- 事業内容 一般貨物自動車運送事業