2024年問題で何かとメディアでも話題のドライバー業界。運送業はいつの時代も私たちの生活に豊かさをプラスしてくれています。
最近では男性だけでなく女性ドライバーが増えていたり、普通免許だけで始められたり、学歴や職歴を気負わず応募できたりと、より多くの方が活躍できる業界になっており、転職先の選択肢として上がることも増えているのではないでしょうか。 今回はみんなが気になる<年収>シリーズ。ミキサー車という、見たことはあるけれどあまりなじみのないトラックの運転手を生業とする方々のお財布事情を掘り下げたいと思います!
ミキサー車ドライバーの仕事内容
そもそもミキサー車とは
このようなトラックが道を走っているのを見かけたことはないでしょうか?
ミキサー車とは、荷台の大きなドラムを回しながらコンクリートを運ぶ車です。
ドラムの中には「生コンクリート(通称:生コン)」と呼ばれる、固まる前のコンクリートが入っているため、別名<生コン車>と言われることもあります。生コンの成分が分離するのを避けるため、ドラム部分をぐるぐると回転させながら運んでいますよ。
ミキサー車ドライバーの仕事内容
ミキサー車ドライバーの一日の流れを確認しながら、仕事のポイントをチェックしてみましょう。
出社してトラックに乗り込んだあと、まずは生コンの工場へ、積み込みに向かいます。機械を使ってドラムに生コンの投入作業を行ったあと、納品先へ配達します。建築現場などへの配送がほとんどです。
POINT:1 スピーディーな輸送が重要!
生コンは、時間が経つとセメントと水が反応して固まってしまい、大変。
⇒この理由から、納品先は工場から<片道60分以内>など比較的近い場所であることが多いです。そのため、遠方への配送をメインに行う長距離ドライバーさんなどが、転職先として選ぶケースも多く見られます!
生コンドライバーにとって、時間は命。
この時間帯は混み合いそう、渋滞を避けられるルートがないか、など事前に調べておくことが危機回避に繋がります!
現場に着いたらドラムから生コンを排出し、納品となります。機械操作が必要ですが、資格も特に必要なく、難しい内容ではありません。トラックをボタンで操作できるようになると、「なんだかかっこよくて鼻が高い」という話も聞いたことがあります!
積み込み⇒納品の流れを1日数件繰り返し、最後の納品が終わったら車庫へ戻ります。翌日また気持ちよく仕事をスタートするため、トラックドライバーにとって洗車はとても大切。それに加え、ミキサー車ドライバーはドラム内の清掃を行い、その日の業務は終了となります。
もちろん、強い水圧を使って汚れを落とす作業にはなりますが、広い空間を一人で洗浄するのは思っているより重労働。
しかし、キレイにする作業が1日の終わりにしっかりと設けられているこの仕事はある意味運送業界でもレアで、1日をスッキリした気分で終えられるのは素敵なことですよね。「力仕事かあ…」と尻込みしがちですが、会社によっては女性やシニアのミキサー車ドライバーも多く活躍していますよ。
ミキサー車のドライバーの年収は?
仕事の流れが分かったところで、いよいよ収入面を深堀していきます。正社員、アルバイト、契約社員など様々な雇用形態がありますが、今回は正社員を対象とした収入例として考えてください。
ミキサー車のドライバーの年収は300万円~400万円ほどが目安
平均月収は30万円程度が目安。ミキサー車は、日給制の求人も多く、平均日給は1万2000円~1万5000円程度が相場です。その他、他社で現場経験があったり、運送業に関わる資格を取得していたりすると、各種手当が支給され収入UPに繋がるケースがあります。
納品先が比較的近場にあるや作業内容がほぼルーティンであることから残業代で稼ぐ、ということは難しいかもしれませんが、その分プライベートと両立しながら働くことが可能です。
ミキサー車ドライバーの平均日給:1万2000円~1万5000円
→実働8時間とすると、時給1500円~1875円程度
「コンクリートの品質は雨によって変わる可能性がある」という特性上、ミキサー車ドライバーの勤務日数、勤務時間はどうしても天候によって変化するケースがあります。 面接の段階で、実際に現役のドライバーが手取りでどのくらい稼いでいるのか、実績を聞いておくのがおすすめです。
ミキサー車の種類別年収
ミキサー車はその大きさ(積載量)によって、年収に差が出やすいです。
当然かもしれませんが、大きいトラックに乗れるほど給与が上がる、といった風です。
- 大型トラックのミキサー車ドライバーの年収:約440万円
- 中型トラックのミキサー車ドライバーの年収:約400万円
- 小型トラックのミキサー車ドライバーの年収:約390万円
また、大きさだけでなく働く地域によっても前後します。地方でも比較的高収入の場合もあるので、「〇〇市 ミキサー車 ドライバー」などで求人情報を確認しお住まいの地域の相場を調べてみると良いかもしれませんね。
ミキサー車ドライバーに必要な運転免許の種類
ミキサー車に限らず、トラックは運転する車両に応じて必要な免許が異なります。
小型トラックに分類される場合 | 普通自動車運転免許 |
中型トラックに分類される場合 | 中型免許 |
大型トラックに分類される場合 | 大型免許 |
他にも「準中型免許」「準中型免許5t限定」「中型免許8t限定」などの免許で運転できる車両もあります。〇t限定という免許は、普通免許の取得時期によって付与されているのでご自身の免許証をぜひチェックしてみてください!自分が知らないうちにトラックの運転資格を持っている場合がありますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事では、ミキサー車ドライバーの働き方や収入面を解説してきました。
人手不足の企業が多い運送業界では、ドライバーの需要は絶えることがありません。特にミキサー車やダンプカーなど現場作業が発生する職種は、建設業の基盤を支える大切な仕事でもあるので常に戦力を募集しています。今回の記事を読んで、少しでも興味を持ってくれた方は大歓迎!入社する前に、自分に合っているか判断する為のお試し期間を設けている会社もありますよ。
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