トレーラードライバーの給料はいくら?仕事の内容や収入アップの方法

トレーラードライバーとは、「けん引貨物自動車」を運転するドライバーのことを表します。

海上コンテナなどの大きなコンテナをけん引したり、自動車を何台も荷台に積んだりするトラックの運転や、鋼材や重機などの重量物をけん引して運搬することが、トレーラー運転手の代表的なお仕事になります。

今回は、転職先としてトレーラードライバーを考えている方、未経験からトレーラードライバーの仕事を始めたい方、運送業界・物流業界への転職が初めての方、“仕事探しのヒント”にぜひこのコラムの情報を参考にしてみてください。

トレーラードライバーの給料の目安

トレーラードライバーとしての転職をする際に、知っておきたい「給料の目安」や「仕事の特徴・違い」について紹介していきます。

●トレーラードライバーの平均年収は額面で450万円ほど

「けん引免許」や「経験」が必要とされる分、一般的なドライバーと比べて、各種手当が入って給与水準が相場よりも高めになっていることが多いです。賞与も額面で30万円ほどが支給されるケースが多いです。

「勤務形態」や「運ぶ荷物」によっては更なる高収入も可能で、「年収600万円」ほど稼げる場合もあります。「輸送距離」や「勤務地」、「積み下ろしの有無」、「資格の必要性」などで給料が大きく変わるのもトレーラードライバーの給与形態の特徴と言えます。

●令和3年のトレーラードライバーの平均月収

平均給料のデータで見てみると、男性の月給が額面で38万6,900円。女性の月給が額面で35万4,400円と、男性のほうが3万円ほど高い傾向にあります。(令和3年5、6、7月にかけてのデータ)

●トレーラードライバーの年齢別賃金

年齢別の賃金データを見てみると50代の賃金が高い傾向にあることが分かります。

トレーラードライバーは「体力に自信がある若手」でなくてもしっかり稼ぐことができる、息の長い仕事であることが読み取れますね。

・男性

20代:36万2,700円

30代:42万0,700円

40代:44万5,200円

50代:45万5,000円

60代:36万9,300円

・女性

20代:21万7,500円

30代:39万7,000円

40代:39万3,200円

50代:40万5,400円

(それぞれ令和3年5、6、7月にかけてのデータ)

(それぞれ額面の金額)

【出典】

「2021年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」(公益社団法人全日本トラック協会)

トレーラードライバーになるために知っておきたい業務の知識

「トレーラードライバーになりたい!」そう考えているアナタに、トレーラー運転手の「知識」や「業務のこと」など知っておきたい情報をまとめました。

●トレーラードライバーになるために必要な免許

トレーラードライバーの応募条件には、「大型免許」と「けん引免許」が必須になっている会社が多いです。大型免許は基本的に21歳以上で、普通自動車の運転歴が3年以上であれば受験が可能になります。

(※例外として、19歳以上でほかの自動車免許の保有歴1年以上の場合は、教習を受講することで受験することができます)

けん引免許は、「トレーラー部分の車両総重量が750kgを超える場合」は必要となっています。逆に言えば、「750㎏以下」であればけん引免許が無くても運転ができます。応募の際に運転する車両や仕事内容を良く確認した方がいいかもしれません。場合によっては「けん引免許」が応募できる仕事があり、求人の対象者になれることもあります。

けん引免許は、18歳以上でけん引するトレーラーを運転できる自動車免許を取得している場合に受験が可能になります。

●トレーラードライバーの平均的な勤務時間

1日の拘束時間は13時間ほどであるというデータがあります。ただし、厚生労働省が策定した「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」によると休憩は最低でも4時間ごとに30分以上の休憩等を雇っている運送会社や営業所は設けなければならないとされています。(令和4年12月23日に基準が一部改正され、令和6年4月1日から適用されます)

拘束時間が長い分、残業手当などは大きくついてくる仕事と言えるかもしれません。

【参考】「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/roudoujouken05/index.html

●トレーラードライバーとしてのやりがい

大型の車格も多く、運転技術も求められるトレーラードライバーは、トラック運転手の中でも「花形の仕事」と位置付けられています。小型→中型(普通免許から中型免許へ)→大型(中型免許から大型免許へ)→大型トレーラー(けん引免許を取得)とステップアップの最終点の仕事とも言えます。特に大型のトレーラーの運転は難易度が高く、巧みな運転技術が必要なため、ドライバー間の同業者の中でも高く評価される理由になっています。

トレーラードライバーの給料を上げる方法

トレーラードライバーは給料水準の高い仕事ですが、さらに「今の給料が安いから、しっかり稼ぎたい!」そんな方向けに、より給料を上げる方法について説明していきたいと思います。

●業務に関連する資格を取得する

資格を取得して、より特殊な仕事・作業ができるようになると給料はより上がっていきます。例えば、下記のような資格がドライバーとして代表的なものになります。

「危険物取扱者」:ガソリンや工業用液体などを運送する場合に必要な資格

「フォークリフト運転技能講習修了証」:荷物の積み下ろしの際にフォークリフトを使用できる資格

これらの資格を取得して対応できる仕事を増やしたり、資格手当を得たり、する事で給料が上がりやすくなります。

●長距離トレーラードライバーを目指す

泊りがけの長距離を運転できるドライバーになると一般的に給料体系が高くなる傾向があります。採用する運送会社側としても、幅広い仕事ができる長距離ドライバーは人手不足にもなりやすく貴重だと感じています。ただし、これらの仕事は「深夜」「車中泊」「不規則な休み」など身体への負担も大きくなるデメリットもあるので、本当に長距離輸送ドライバーとして働き続けられるかを入社前に自分でよく考えてから転職をした方がいいかもしれません。

●管理職を目指す

車内で役職を得ることで給料があがっていくケースもあります。ドライバーをまとめる管理職はもちろん、「新人の教育担当」などもねらい目かもしれません。

運転や配送の技術はもちろん、普段の勤務態度なども大きな評価基準となるので、管理職を目指す人は普段の社内での立ち振る舞いから意識して生活する必要があります。

トレーラードライバーへの転職のヒントとなりましたでしょうか。

今回はトレーラードライバーの仕事の内容や必要な資格、給与体系について解説しました。仕事選びの参考にしてみてくださいね。

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