今さら聞けない、3PLとは?

この業界に関わっていれば一度は聞いたことがあるかもしれない「3PL」という言葉。 今や当たり前のように使われていて、実はどんな意味なのか、何のメリットがあるのかよく分からない。そんな人もいるでしょう。今回は「3PL」の意味や導入メリットを紹介します。

今さら聞けない、3PLの意味

3PLとは「Third Party Logistics(サード・パーティロジスティクス)」の略称。

原材料の調達から販売までの物流全体または一部を第三者、つまり「サード・パーティ」が担うことを意味します。

3PL事業者には自社で物流資産を持つ「アセット型」と持たない「ノンアセット型」の2つに分かれます。

3PL事業者の「アセット型」と「ノンアセット型」

アセット型とは?

アセット型の3PL事業者とは自社で倉庫や車両、システムなどの物流資産を保有する企業のこと。自社の施設や人材を使うため、サービス向上を図りやすくなり、荷主との信頼関係を強くできます。

ノンアセット型とは?

ノンアセット型の3PL事業者は自前の物流資産を持たない企業のこと。荷主のニーズに応じて輸送業者や倉庫業者と提携するため柔軟な物流サービスを提供することができます。

今さら聞けない、3PLの導入メリット

3PLを導入するメリットはたくさんあります。今回は代表的なものをいくつかご紹介します。

コストを低減できる

自社内で物流業務すべてをまかなう場合、運転手を雇ったり倉庫を借りたりする必要があります。この場合、荷物が多い月でも少ない月でも変わらない固定コストがかかります。

しかし3PLを導入すれば荷物の多い月はコストをかけて少ない月はコストを減らすことができ、全体的なコストが低減できます。

自社資源を有効活用できる

自社で物流業務を行う場合、人やお金をそこに割く必要があります。3PLを導入すれば全体的なコストを低減でき、物流業務に割いていた資源を製造や販売などのメイン業務に回すことができます。その結果、商品の品質向上やお客様の満足度アップに繋がり業績にも好影響を与えることになります。

事務効率が良くなる

物流に関する業務を一括で3PL事業者に委託すれば、物流関連の取引先が一気に少なくなります。それまで何社とも連絡を取り合っていたものが1社にまとまれば事務作業が効率的に行えるようになりコスト削減や労働環境改善に繋げられます。

まとめ

今回は3PLについて簡単にご紹介しましたが、実はコンサルティング要素が入った「4PL」やAIなど最新技術を駆使した「5PL」という言葉も出てきています。物流業界も日々進化しています。トレンドに取り残されないよう注目していきたいですね。