物流業界でよく見る単語5選!基本用語をわかりやすく解説~安全・研修編~

物流会社のホームページなどでよく見かけたり、運送業で働くなかで関わることもある専門用語。

なんとなく知っている気がする単語から、全く知らない言葉もあると思います。

今回は、実際に仕事で物流に関わる方・これから物流業界への転職を考えている方に向けて、「安全」や「研修」に関わる5つの専門用語をご紹介します。

物流業界の基本用語をおさえよう

今回は「安全・研修編」ということで、関係する5つの基本用語をまとめました。

物流業界で働いている方にはもちろん、これから物流業界で働きたいと考えている方にも将来役立つときがくるかもしれません。

さっそく、用語の意味をざっと確認していきましょう!

【1】安全管理規程

安全管理規程とは、「安全方針の策定」「ヒヤリ・ハット情報の収集と活用」「安全マネジメント体制を確立するための教育・訓練」などの14項目が記載された書類です。

保有車両数200両以上のタクシー・トラック事業者に対しては、安全管理規程の作成と届け出が義務付けられています。

「貸切バス事業者」や、貸切委託運行の許可を得ている「乗合バス事業者」に関しては、保有車両数を問わず、すべての事業者に安全管理規程の届け出が定められています。

【2】運輸安全一括法

運輸安全一括法とは、「運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律」のことです。

運輸の安全性向上が目的で、安全管理規程の届け出の義務などが定められています。

そして、この運輸安全一括法に基づいて創設されたのが、「運輸安全マネジメント制度」です。

2005年に発生したJR福知山線脱線事故など、事故やトラブルの多発を機に、翌年の2006年10月から運輸安全マネジメント制度が実施されています。

運輸安全マネジメント制度の大きな目的は、「計画的・継続的な安全確保のための体制づくり」にあります。

・運送事業者による安全管理体制の構築
・PDCAサイクルによる継続的な改善
・現場から経営陣まで一丸となった安全管理への取組み など

これらを通して、運輸の安全性向上が求められています。

【3】運輸安全マネジメント評価

運輸安全マネジメント評価は、一定規模以上の事業者におこなわれている安全に対する評価・アドバイスのことです。

運輸安全マネジメント評価では、国土交通省の評価チームが事業者を訪れ、安全管理がしっかり実施されているかをチェックします。

具体的には経営トップなどへのインタビューや、書類にある記録の確認などです。これにより、安全に関する取り組みの評価と、継続的な改善へのアドバイスが対象の事業者にされています。

【4】衛生管理者

衛生管理者の仕事は多岐にわたり、職場の衛生全般を管理しています。

具体的には

・労働者の健康相談、健康維持促進
・作業環境の衛生管理
・労働者に対する衛生教育
・事業場の設備や環境の視察 など

労働者が「安心して働ける環境を整える仕事」ともいえます。

衛生管理者になるには、国家資格の取得が必要です。常時50人以上の労働者が働く事業場には1名以上の衛生管理者の配置が定められているため、需要が高い仕事となっています。

【5】物流技術管理士

物流技術管理士とは、日本ロジスティクスシステム協会による講座を受講し、所定の試験に合格すると得られる資格です。

講座で学ぶ物流・ロジスティクス全般の専門知識、マネジメント技術は日頃の業務でも活用でき、倉庫での荷物保管・荷役作業などの現場や、情報システム・物流機能マネジメントの管理などが必要とされる場面で役立てることもできます。

まとめ

今回は安全・研修編として、5つの専門用語を解説しました。今後の仕事や転職活動のためにも、チラッとでも頭に入れておくといいかもしれませんね。