軽トラックを運転できる免許一覧!取得方法や種類・特徴も紹介!

軽トラックは、農作業や建設現場など、さまざまな場面で活用されています。便利なことからプライベートでも購入を検討している方も少なくありません。しかし、軽トラックの運転に必要な免許があるのか気になる方もいるでしょう。

この記事では、軽トラックの運転が可能な免許や条件などをご紹介し、免許の取得方法や期間、費用、試験の流れも併せて解説します。

また、軽トラックの購入を検討されている方に向けて、選び方のポイントもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

軽トラックの区分と運転できる免許の種類【一覧】

この章では、軽トラックの運転に関する基礎知識として、下記の内容をご紹介します。

  • 軽トラックの区分
  • 軽トラックが運転できる免許の種類一覧
  • 軽トラックを運転するときの条件

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

軽トラックの区分

軽トラックの大きさは長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下と定められています。また、軽自動車はボディサイズの限界値が、全長3.4×全幅1.4×全高2m以内と、法律で定められており、軽トラックは規格上、軽自動車に区分されます。

そのため、軽トラックを運転するのに必要な免許は「普通自動車免許」のみで可能です。

軽トラックが運転できる免許の種類一覧

軽トラックの運転は、普通運転免許以外の免許でも運転できる場合があります。各免許で運転できる区分を下記の表でまとめました。

普通5t限定準中型8t限定中型大型
軽トラック
乗用車
1tトラック
ワゴン
2tトラック
3tトラック
4tトラック
小型バス
6tトラック
10tトラック
大型バス

軽トラックを運転するときの条件

軽トラックは普通車と同様に、AT車とMT車の両方があります。そのため、軽トラックでも所持している免許によってMT車が運転できない可能性があることに注意が必要です。具体的には、下記のとおりです。

  • MT限定:AT・MT車の軽トラックの運転が可能
  • AT限定:AT車の軽トラックのみ運転が可能

また、軽トラック運転のための条件は、普通免許の取得条件に準じるため、18歳以上の方であれば取得できます。ただし、年齢の上限はないものの、70歳以上になると下記の条件が定められている点に注意しましょう。

  • 70歳以上の方:高齢者講習の受講
  • 75歳以上の方:認知機能検査

なお、75歳以上の方が、認知機能検査で認知症と診断された場合は、免許証の停止または取り消しとなります。

軽トラックの運転に必要な免許の取得方法・期間・費用

軽トラックは、普通運転免許を取得していれば、運転が可能です。この章では、軽トラックの運転が可能な普通運転免許の取得方法や期間、費用の目安についてご紹介します。

取得方法と流れ

普通運転免許を取得するには、一般的に教習所へ通学するか合宿に参加するかの2種類があります。

また、独学で一発試験を受けて取得することもできますが、主に何らかの理由で免許が失効した人や免許が取消になった人など、過去に運転免許を取得した経験のある人が受けるケースがほとんどです。

教習所での運転免許取得の流れは下記のとおりです。

  1. 教習所に申し込む
  2. 入校の手続きとオリエンテーション
  3. 適性検査
  4. 第1段階(学科教習と敷地内コースでの技能教習)
  5. 修了検定(敷地内コースで運転技術の試験)
  6. 仮免学科試験
  7. 第2段階(学科教習と敷地外での路上中心の技能教習)
  8. 卒業検定(自動車学校での最後の技能試験)
  9. 免許センターでの本免学科試験
  10. 免許取得

試験に不合格になった場合は、合格するまで再試験を受ける流れとなります。

取得にかかる期間

次に、普通運転免許の取得までの最短期間の目安をご紹介します。

  • 通学の場合:最短で約1ヶ月
  • 合宿の場合:最短14日
  • AT車の場合:学科・技能含めて57時限の教習を受ける必要がある
  • MT車の場合:学科・技能含めて60時限の教習を受ける必要がある

上記の最短期間は目安であり、個々の受講頻度や教習所によって異なります。

ただし、普通運転免許の取得は、9ヶ月以内に学科・技能教習全てのカリキュラムを終えなければならないため、通学を選ぶ方は、期限に間に合うようにカリキュラムを受けておく必要があるでしょう。

必要な費用の目安

普通運転免許の取得にかかる費用は、教習所への通学か合宿、または独学での一発試験で異なります。それぞれの費用の目安は下記の表を参考にしてください。

免許の取得方法費用の目安
教習所に通う場合【MT車】・繁忙期:27万円~38万円・閑散期:24万円~35万円【AT車 】・繁忙期:22万円~30万円・閑散期:25万円~35万円
合宿免許に参加する場合・繁忙期:30万円~34万円・閑散期:19万円~24万円
独学(一発試験)の場合・仮免許試験費用:5,500円・普通免許試験費用:5,400円・特定教習(取得時講習)代:15,400円・上記の計:26,300円

軽トラックの種類と特徴

軽トラックを販売している主なメーカーは「ダイハツ」「スズキ」「ホンダ」「スバル」が挙げられます。

また、軽トラックにもAT車とMT車があり、それぞれ異なる特徴があります。この章では、軽トラックの購入を検討している方に向けて、軽トラックの種類や特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

軽トラック【AT車の特徴】

AT車限定の軽トラックの特徴は、MT車と比べて運転操作が簡単で楽に運転できることや、エンストの心配がないことです。また、AT車限定免許を所持している方だけでなく、MT車免許を所持している方も運転できます。

軽トラック【MT車の特徴】

MT車の軽トラックの特徴は、舗装されていない悪路に強いことが挙げられます。また、AT車の軽トラックと比べて、車体自体の価格が安く、燃費がいいのも特徴です。現在、販売されている軽トラックの多くは、MT車であり根強い人気があります。

軽トラックを購入するときの選び方

軽トラックを購入するときは、使用用途によって選ぶのがおすすめです。具体的には、下記の選び方を参考にしてください。

  • 駆動方式を選ぶ
  • 荷台かキャビンの広さを選ぶ
  • 各種オプションを選ぶ

それぞれの選び方を詳しく見ていきましょう。

駆動方式を選ぶ

軽トラックの駆動方式は2種類あり「2WD」と「4WD」があり、下記の使用用途によって選ぶのがおすすめです。

  • 2WD:一般道路を走ることが多い、軽い荷物をたくさん運ぶ
  • 4WD:田んぼ道や悪路を走ることが多い、重たい荷物を運ぶ

2WDは、車両が軽く運転しやすいのが特徴です。軽い荷物を多く運ぶ場合は最適な車だといえます。4WDと比べて、部品が少なくシンプルなメカニズムのため、故障が少なくメンテナンスも比較的容易です。

4WDは、4本すべてのタイヤにエンジンの動力が伝わっているので、雪道、泥道、傾斜地などの悪路での走行性能が高いのが特徴です。 

4本のタイヤに動力が分配されるので、スリップしやすい状況でも安定した駆動力を維持できます。また、重量物に負けない安定した走行性能があります。

荷台かキャビンの広さを選ぶ

軽トラックの選び方で迷う場合は、荷台の広さかキャビンの広さで選ぶのもおすすめです。軽トラックを販売している主要メーカーでは、荷台スペースに大きな差はありません。荷物を運ぶことを前提としている軽トラックは、キャビンが狭くなっているのが特徴です。

近年では、乗り心地を重視してキャビンを広くしたグレードのものが販売されています。ただし、キャビンを広くした分、荷台スペースが狭くなってしまうので注意が必要です。

どちらを選ぶべきか迷う場合は、短距離での移動が多く、少しでも多く荷物を運びたい人は荷台スペースが広いタイプを、長距離運転で乗り心地を優先したい人は、キャビンが広いタイプを選ぶとよいでしょう。

各種オプションを選ぶ

軽トラの使用目的によって、各種オプションを選ぶのも重要です。例えば、長さのある荷物の固定や、荷物がぶつかって窓ガラスが割れるのを防ぐ「鳥居」と呼ばれるフレームの設置が挙げられます。

また、エアコンの付いていないタイプは、車体価格が割安にはなりますが、夏場の熱中症を防ぐためには必要なオプションです。ほかにも、下記のような事故防止の機能を付けることも可能です。

  • 衝突被害軽減ブレーキ:事故防止、被害軽減に役立つ
  • 誤発進抑制機能:踏み間違いによる急発進を回避
  • 車線逸脱機能:車線をはみ出した時に警報がなる

使用用途に合わせて、必要な機能がついている車両を選ぶことをおすすめします。

軽トラックに関する気になる質問

この章では、軽トラックに関する気になる質問を2つ厳選してご紹介します。

  • 普通運転免許で軽トラックに似た軽ダンプの運転はできる?
  • 軽トラックは安くレンタルできる?

それぞれの質問を詳しく見ていきましょう。

普通運転免許で軽トラックに似た軽ダンプの運転はできる?

軽ダンプも、普通免許での運転が可能です。軽ダンプとは、軽トラックの荷台に可動機能がついたタイプであり、素早く積荷を下ろすことが可能なため、工事現場でよく使われています。

ただし、軽トラックと同様に、AT車とMT車があるため、AT限定免許の方はAT車の運転に限られる点に注意しましょう。

軽トラックは安くレンタルできる?

レンタル業者のなかには、軽トラックを10分100円でレンタルできる「100円レンタカー」があります。全国約350店舗のなかから借りたい時にレンタル可能なため、近場にレンタルできる店舗があるか確認してみましょう。

軽トラックは普通免許で運転できる

軽トラックは車体の規格上、軽自動車に区分されているため、普通運転免許の所持で運転可能です。ほかにも、中型、大型免許など普通運転免許の上位免許でも軽トラックを運転できます。

ただし、普通運転免許と同様にAT車とMT車が軽トラックにもあるため、所持している免許がAT車限定の場合は、MT車は運転できないので注意が必要です。

また、軽トラックの購入をご検討中なら、使用用途に合わせて駆動方式や荷台の広さ、必要なオプションを選ぶことをおすすめします。

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