本記事では、タクシードライバーになるメリット・デメリットをまとめています!そもそもこの職種の特徴は?お仕事する上で大変なことって?接客経験は活かせる?必要なスキルやこの仕事ならではの魅力は?など…事前に持っておきたい知識・情報を、ポイントを絞って解説していきます。次の職選びの参考になれば嬉しいです!
タクシードライバーの仕事内容と勤務形態
仕事内容
皆さんもご存じの通り、タクシードライバーは「乗客を希望の目的地に安全に運ぶこと」がお仕事。お客様の乗車位置から降車位置までの運賃を請求して1回の送迎が終了となります。普段からタクシーを利用する方も多いかと思うので、乗ってから目的地までの流れは想像しやすいのではないでしょうか。
乗客を獲得する方法は、主に3種類。会社によってスタイルに違いがあります。
◎付け待ち営業 車両待機場所にタクシーを停めてお客様を待つ
◎配車営業 アプリなどを利用して、お客様の要請でお迎えにいく
◎流し営業 担当する地域で走らせながらお客様を探す
駅やホテル、イベント会場などの前でタクシーがズラっと並んでいるのが、<付け待ち営業>と呼ばれるスタイル。乗客からの電話や配車アプリを通じて予約が入った際に、お客様を迎えにいくのが<配車営業>です。付け待ちと配車の場合は、お客様が現れるまで待つという受け身な手段ですが、<流し営業>は自分からお客様を見つけにいく積極的なスタイルという特徴があります。どれか一つというよりはスタイルを掛け合わせて営業している会社がほとんど。ですが、企業ごとに得意としているスタイルがあるので、会社選びの際には注目してみるといいですよ。
勤務形態
タクシー運転手の勤務の仕方は主に2つ。
【日勤】
朝から夕方まで勤務する「昼日勤」と夕方から明け方まで勤務する「夜日勤」に分けられる
【隔日勤務】
早朝から翌日の明け方頃まで1度に20時間程度働く。
出勤の翌日は休日になるため、1カ月の勤務日数は11~13日程度。
日勤の場合、今の働き方や生活リズムを大きく崩すことなく働けるメリットがあります。例えば、「ずっと夜勤の仕事をしてきたから、次の仕事でも夜間帯がいい」などの相談も可能です。
隔日勤務は、1日の拘束時間こそ長いですが、勤務終了後には20時間以上の休息が義務付けられています。そのため実際の労働時間は日勤の場合と大きく変わりません。
どちらも基本的に残業が少ないのでイメージ以上に働きやすいのではないのでしょうか。どの会社であっても面接の際に、勤務体系の説明があるはず。ですが、事前にどのような働き方ができるのかを把握した上で、自分の希望と、そうやって働きたい理由を事前に準備して相談ができると、採用面接でも好印象を持たれます!
タクシードライバーになるメリット
最近では、履歴書に書けるような資格がないけどタクシードライバーに挑戦してみたい、という声も聞かれるようになってきました。女性の活躍を推進するような福利厚生を携えた会社も増えています。運送業界において、タクシー業界は特に未経験歓迎の風合いが強く、待遇改善にも積極的です。
では実際、タクシードライバーに就職とどのようなメリットがあるのでしょうか。
裁量をもって働きやすい
サラリーマンと大きく異なるのが、ここではないでしょうか。勤務中は自分のペースで仕事ができ、休憩時間も取りやすいのが大きな特徴です。自分の気持ちや体調、スケジュールに合わせて「今日はガッツリ頑張ろう!」「ちょっと抑えめでのんびりやろう」などある程度自由が許されているので自分らしく働ける業界と言えます。慣れてくれば、「この時間帯はここで需要が高い」など傾向が読めてくるので、工夫してスケジュールも組めるようになりますよ。
また、勤務中は基本的に自分一人。周囲から口出しされることも基本的にはなく、上司や先輩に気を使わなければならない機会も少ないため、今の職場で人間関係の悩みがある方も安心してスタートしやすいですよね。
タクシー運転手を経験する中で、自分の得意が見えてくると、完全予約制の<ハイヤー運転手>や、景勝地・名所のガイドを兼ねた<観光タクシー>といった、もう一歩踏み込んだ仕事に挑戦することもできます。
中には<個人タクシー>の事業主として独立する方も。個人タクシー試験というものに合格する必要はありますが、個人事業主という雇用形態になるため、より高い自由度の中で働くことも可能ですよ!
成果が給与に反映される
タクシー乗務員の一番の魅力は、やはり給与面ではないでしょうか。気になるお金の問題についても、ここで触れていきます。
タクシー業界は自分の売り上げに応じて月収になる完全歩合制の会社がほとんどなので、頑張ったら頑張った分還元されるのが大きな特徴。当然、長距離移動をするお客様と出会えれば、収入もグンとあがります!年齢に関わらず高い収入を得ることができるので、ミドル世代の再スタートも増えています。
深夜割増料金が付いたり、賞与が支給される会社もあったりと、業界全体の平均年収も徐々に上がってきている傾向にあります。
昨今は安定志向の方が多いこともあり、月給の最低保証を設けている企業もあります。グループ展開している企業では、その保証額だけでも十分な月収額になることも多く、「全く違う業界から転職したけど給与が爆増した」「副業しなくても生活できるようになった」という話も少なくありません。今より充実したプライベートを過ごすことも可能ですよ!
タクシードライバーになるデメリット
逆に、どんなことがデメリットとなり得るのでしょうか。新たにタクシードライバーを検討するに当たって、不安を感じている方も多いはずです。入社前に知っておくべきこと、働く上での注意点をご紹介します。
お客様とトラブルになる場合がある
お客様によっては、飲酒をして酔っぱらっていたり、暴言を吐いたりする人など様々な方がいます。そんな時にすぐに助けてくれる上司や先輩社員がそばにいるわけではないので、自分一人で対応できるよう先輩などから対処のコツ学んでおくことが大切です。
「このエリアだと、夜間は泥酔している人が多いよ」「事前に袋を用意しておくといいね」「行先をはっきりと伝えられるまで発進しないのも手だね」など、その場所・時間帯の傾向や、あり得るトラブルのパターンをできるだけ具体的にきいておくと、突然のトラブルにも焦らず丁寧に対応できるでしょう。
事故を起こす可能性がある
車を運転する以上、事故を起こすリスクを伴います。特にタクシードライバーの場合は長時間の運転になることも多いため、足腰や眼の疲れ、判断力の低下など身体への負担が事故の要因となることも。どのような場合でも、安全運転を第一に考えて行動することが重要です。
実際に運転技術に自信のあるドライバーであろうと、お客様の「急いでほしい」というような要望により、安全運転に支障がでるケースも少なくありません。お客様への安全が損なわれるだけでなく、違反をしてしまうと自分自身にも会社にも大きな迷惑をかけることにも繋がってしまうため、細心の注意が必要です。
「お客様に安心感を与える運転をすること」にやりがいを感じられる方であれば、安全意識は常に高い状態でいられるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
タクシー運転手は、自分次第でいかようにも働き方を選択できる職種と言えるでしょう。また、トラック運転手とは違い、普通乗用車と運転の感覚が同じなので、「自動車の運転が好き」という理由で未経験から転職される方の割合も多いです!最近では、乗務に必要な<二種免許>の取得からサポートしてくれる会社が一般的になっているので、より多くの方に活躍できる職業になっていますね。インバウンド需要の普及などに伴って、今後需要増も考えられるので、【求人サイトドラピタ】内の情報も活用しながら、比較検討してみてはいかがでしょうか。