軽貨物ドライバーに将来性はある?予測される業界の動きと仕事の特徴

軽貨物ドライバーへの転職を考えている方は、「正直、将来性ってどうなんだろう?」という疑問が出てくることもあると思います。この先長く続けていきたいと考えている方なら、考えてしまいますよね。

今回は、軽貨物業界の現状や将来性、今後予想される動きなどをまとめていきます。併せて、軽貨物ドライバーの仕事や、向いている人の特徴についても紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください◎

軽貨物ドライバーの将来性と軽貨物業界の動き

さっそく、軽貨物ドライバーの現状や将来性についてお話していきます!

軽貨物業界の現状

軽貨物配送ドライバーの仕事は、現在需要が高いと言われています。「ネットで買い物をする」という経験はほとんどの方があると思うので、なんとなく実感はできると思いますが、現在はECサイトによる通信販売が普及しているため、市場規模は拡大を続けています。

軽貨物ドライバーの仕事の多くは、個人宅に荷物を届けることなので、現代になくてはならない仕事といっても過言ではありません。実際に、国土交通省の調べによれば、宅配便の取扱件数が増えています。

参考:令和3年度 電子商取引に関する市場調査(経済産業省)

参考:「令和3年度 宅配便取扱実績について」(国土交通省)

軽貨物ドライバーの将来性

軽貨物ドライバーの高い需要は今後も続いていくことが予想されています。その理由としては、

・ECサイトの需要が増加していること
・生活に必要不可欠なインフラの一つであるため

などが挙げられます。カンタンに言うと、勢いが止まらない!みたいな業界です。

コロナ禍でも需要があったほどなので、景気に左右されにくい仕事ともいえます。さらに今後、高齢化が進んでいくなかで家まで商品を運んでくれる軽貨物ドライバーは、重宝される存在になると考えられています。

とはいえ・・・

気になるのは最新技術の介入です。注目したいのがドローン宅配や自動運転。人手不足の解消やコスト削減が期待できるようになり、運送業界ではおなじみの「ラストワンマイル問題」を解決する手段の一つにもなるといわれています。

ラストワンマイルとは?

荷物の最終地点からお客様の手に渡る最後の区間。”最後の1マイル”には、ドライバー不足や再配達問題など数々の課題があります。

このように、最新技術の介入はメリットもありますが、軽貨物ドライバーとして働きたい側からすると、「将来的に仕事がなくなるのでは?」という不安にもつながりますよね。

ただ実際、自動運転などを導入する場合は、法の整備や事故リスクを減らすための対策、最新技術を運用するための人員の確保などさまざまな課題があるので、すぐに実現できるものではなさそうです。

結局は人の手による配送が利用者に選ばれる可能性や、狭く複雑な道では人の手が必要になることもあり、配送のラストワンマイルは、人の手と最新技術が混ざり合っていくという未来も想定できます。

参考:軽貨物事業の将来性が壊滅的?!ドローン化や2024年問題を踏まえた今後の需要

予測される今後の軽貨物業界の動き

軽貨物ドライバーの長時間労働の改善

2024年4月以降、自動車運転業務の時間外労働の上限が規制されます。いわゆる、物流業界の「2024年問題」です。働き方改革関連法によって、年間の時間外労働時間の上限が960時間に制限されるため、収入減が懸念されている反面、軽貨物ドライバーの長時間労働が改善されることが期待されています。(個人事業主ドライバーを除く)

軽貨物ドライバーの負担軽減

軽貨物ドライバーの負担のひとつに、再配達がありますが、ECサイトや配達サービスの利用者増加の影響で宅配ボックスや共有ロッカーの設置が進んでいます。置き配を利用されたことのある方もいると思いますが、こういった動きが軽貨物ドライバーの負担軽減につながっています。

技術革新の進展

上の項目でも少し触れましたが、AIなどを搭載した自動運転システムの採用や、ドローンを使った運送を検討している企業もあります。人の手を使わずに荷物を運ぶ技術の研究が進んでいるので、ラストワンマイルの人手不足の解消と、再配達による手間の削減が期待できます。

軽貨物ドライバーの仕事についての基礎知識

軽貨物ドライバーの将来像が見えてきたところで、仕事内容についてもカンタンに解説します。

軽貨物ドライバーとは?

軽貨物車(軽自動車や軽トラック、軽バン)で荷物を運ぶ仕事です。メジャーなのは、個人宅に荷物を届ける宅配の仕事です。小さくて軽い荷物を運ぶことが多いです。その他、店舗やオフィスに配送する企業配、突発的な配達依頼に対応するスポット便・チャーター便があります。

軽貨物ドライバーの主な業務形態

正社員

運送会社などに軽貨物ドライバーとして入社して、正社員として働きます。入社した会社の福利厚生などを受けられ、1年を通して安定・安心の収入を得ることができます。

フリーランス

個人事業主として開業し、自分で営業をかけて仕事を探すか、インターネットを活用して仕事の依頼を受けます。正社員や業務委託として軽貨物ドライバーの経験を積んだあとに、フリーランスとして活躍する道もあります。

業務委託

個人で運送会社と業務委託契約して、仕事を請け負います。普通免許1枚でスタートできるので、女性やシニアなど性別・世代関係なく幅広く活躍しています。仕事を見つけやすい分、運送会社に手数料を支払う必要はありますが、運んだ荷物数に応じた出来高制の仕事が多いので、頑張った分高収入を得られるのが特徴です。

軽貨物ドライバーの仕事の特徴

メリット

業務委託や独立開業したフリーランスであれば、引き受けた依頼の量に比例して収入が増えます。また、中型免許や大型免許が求められることの多い一般貨物輸送とくらべて、軽貨物ドライバーは普通免許1枚で始められるので、未経験からスタートしやすいです。

懸念点

繁忙期はとくに配達量が増えたり、長時間労働があったりと、軽貨物ドライバーの労働環境が懸念点です。1つ運んだら100円など、単価が決まっているので労働時間の長さが収入に直結する仕組みであることは頭に入れておいた方がよさそうです。

軽貨物ドライバーに向いている人の特徴

最後に、軽貨物配送ドライバーに向いている人の特徴をまとめます。仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

コミュニケーション能力が高い

物流の仕事のなかでも、お客様のもとに直接荷物を届ける仕事なので、配送先で荷主や受取人などと会うことが多いです。

営業などのように圧倒的なコミュニケーション力がいるわけではないですが、配達先での円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築が必要とされます。「モクモク作業が好きだけど、人と話す時間もほしい」「人が喜ぶ姿を見たい」そんな方にもおすすめです。

目標を持って働ける

配達した荷物の数が売り上げに結び付くことが多いので、「今月はこれだけ稼ぐ!」など目標をもって働けます。家族の生活のため、夢のため、将来の貯金のためなど、お金を稼ぐ目的が具体的な人ほどモチベーションを高めやすいです。

自己管理ができる

休憩時間や配送の順番など、自分の裁量で仕事をしやすい分、配達時間の管理や適切な体調管理が重要になります。1人時間が多く自由な部分もあるので、自己管理がしっかりできる人が向いています。

軽貨物ドライバーの仕事が気になったら…

今回は軽貨物配送ドライバーの将来性をメインに、軽貨物ドライバーの仕事内容や向いている人の特徴をご紹介しました。

・軽貨物ドライバーの需要は現在も高い
・今後も高い需要が続く見込みがある
・最終的には人の手と最新技術が混ざり合っていくという未来になる?

自動運転やドローンなど最新技術がいずれ導入されるとは思いますが、人の手を100%なくすことは難しいと感じます。まだまだ需要が高く、将来性もある軽貨物ドライバーの仕事。求人を見てみたい!という方は、運送業界の専門求人サイト「ドラピタ」もぜひ活用してみてください。軽貨物ドライバーに限らず、物流の幅広い職種の求人を公開しているので参考になればと思います◎