物流業界でよく見る単語5選!基本用語をわかりやすく解説~荷物の積み降ろし方法編~

「ドライバーに挑戦したい!」と思っている方にぜひ知っておいてほしいのがトラックに関する知識。今後、ホームページや求人情報などを見る際にも重要になってくると考えられます。そこで今回は、これから物流業界への転職を考えている方に向けて、まず知っておくといい「荷物の積み下ろし方法」を5つまとめてみました。今後の仕事や転職活動のためにも、ぜひチェックしてくださいね!

基本的な荷物の積み下ろし方法をおさえよう

荷物の積み下ろし方法に関する単語は、基本的なものだけでも押さえておくと、ドライバーとして働くときや求人を探すときに役立つかもしれません。「これってどういうもの?」「どんな時に使うの?」「あった方がいいの?」そんな疑問を解決していきましょう。

【1】手積み手降ろし

手積み手降ろしとは、荷物をトラックの荷台に乗せたり降ろしたりする際に、手作業で行うことです。
軽貨物配送ドライバーであれば1つ1つの荷物は小さくて軽い物が多いですが、引っ越しや家具荷電配送になると
1つ1つの荷物が大きくて重いものがほとんどのため、シニア層や女性からは選ばれにくいです。

~手積み手降ろしのメリット~

・荷物の積み降ろしに資格がいらない
・自分次第でスピーディーに作業できる

・働きながら筋トレやシェイプアップができる

手積み手降ろしは比較的小型トラックに多い積み降ろし方法で、大型トラックになると荷物の量が沢山になるので、手作業では効率が悪いため、他の方法になることが多いです。求人を探す際には、「荷物の重さ」「荷物の量」「荷物の種類( 割れ物など )」を確認し、自分の向き不向きを考えましょう。

【2】パワーゲート

パワーゲートとは、トラックの荷台の後ろについている、自動で上下に動くリフトのことです。

主に冷蔵庫など大きな家具荷電や、荷物を乗せた台車などを乗せます。引っ越しや食品配送のドライバーによく見る手法で、ボタン1つで操作できるため、 重量物の積み降ろしなどに役立っています。

~パワーゲートのメリット~

・機械操作だけど資格がいらない
・積み降ろしだけなら力仕事に不安のある方でも対応できる

・2人以上の力が必要な荷物も1人で対応できる

パワーゲートは力仕事のサポートをしてくれますが、パワーゲートに乗せるまでと、乗せてからの作業もあるので要注意です。また、手を挟んだり操作ミスで荷物が落ちて破損することもあるので、しっかり操作方法を学んで、練習してから挑戦するようにしましょう。

【3】カゴ車

「かご台車」や「カート」とも呼ばれる、車輪のついた籠型の台車です。食品配送でよく目にすることが多く、ボックスに仕分けされた食品ボックスが6個ほど積み重なって、カゴ車に積まれています。ちなみに、ボックスに仕分ける作業を「仕分け」「ピッキング」とも呼ばれ、パート・アルバイトの主婦(夫)層や女性に人気の「倉庫内作業員」が作業しています。

~カゴ車のメリット~

・積み降ろしだけなら力仕事に不安のある方でも対応できる
・一度にたくさんの品物を運搬できる
・多少の凹凸がある道でも荷崩れしにくく運搬しやすい

カゴ車は主に食品倉庫で使用されることが多く、冷蔵庫や冷凍庫の付近で作業する場面が多いです。
そのため夏は涼しいですが冬は寒く、温度変化に弱いためスピーディーな運搬を求められる場面もしばしば。
またドライバー自身がカゴ車に荷物を積み降ろす場合もあるので、ボックスの中身や重さは確認しておくのがオススメです。

【4】フォークリフト

フォークリフトとは、爪のついた小型移動式クレーンのことで、手でレバーを操作して操縦する機械のことです。
操縦するだけなら資格は不要ですが、操縦する場所によっては資格が必要になります。運送業に挑戦するには、資格を取得しておくと仕事の幅が広がるためオススメです。

~フォークリフトのメリット~

・積み降ろしだけなら力仕事に不安のある方でも対応できる
・一度にたくさんの品物を運搬できる
・大量の重量物を、水平かつスピーディーに運搬できる

フォークリフトには2本爪や4本爪、リーチリフトなど種類があり、それぞれでメリットがあるため、経験を重ねて、どんなリフトも操縦できるようになると、運送業で重宝される人材になれます。ちなみに資格のいらないリフト、「ハンドリフト」というものもあり、1つの車輪で少しの物を運べるので、細い作業場で重量物を運ぶ際に便利です。

【5】クレーン

他の方法とは異なり、多数の資格や経験、知識が必要となる方法です。クレーンは、固定された荷物をクレーンに引っ掛け(玉掛け)、釣り上げるようにして運ぶ手法です。操作はレバーなので力仕事は必要ありませんが、荷物を降ろした際の微調整や、荷物を固定する際には一時的に力が必要です。また、手作業とはことなり感覚がものをいう作業なので、レバーをどれくらい動かしたらどこまで物が移動するのか。反動はどれくらいなのか。目視でどれくらいの距離ならどの位置に配置されるのか。など知識と経験も必要です。

~クレーンのメリット~

・多数の大きな重量物も1人で積み降ろしできる
・手で触れないものも運搬できる
・人力では不可能な高さまで持ち上げられる

扱う荷物や操作する機械が重量物かつ大きさもあるため、一瞬の気のゆるみが命取りに。
資格取得したての頃はトレーニングできる環境でしっかり経験を積み、本番に挑みましょう。
また、疲労時や体調不良の際には可能な限り操作を避け、操作する際には集中して作業するよう心掛けてください。

まとめ

今回はトラックの特有編として、5つ単語を解説しました。運送会社のホームページや求人情報などでも目にすることが多いと思いますので、これからドライバーに挑戦してみたい方は、ぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。