郵便配達員の給与の全てを徹底解説!年収アップの方法3選

「郵便配達員の給料って実際どれくらいかな?」

「郵便配達員の仕事って、どんなものがあるんだろう?」

郵便配達員の仕事に興味がある方は、上記のような疑問を感じるでしょう。

この記事では、郵便配達員の給与事情や仕事内容、働くメリット・デメリット、キャリア展開など、あなたの疑問を解消するための情報を網羅的に解説します。郵便配達員の仕事について、具体的なイメージを持つことができるでしょう。

記事を読み終えたあとは、郵便配達員の仕事について理解が深まり、自身のキャリアプランに役立てることができる内容になっています。ぜひ参考にしてください。

日本郵便局の配達員の年収はどれくらい?

この章では、郵便配達員の年収を【雇用形態別】と【年代別】でご紹介します。

【雇用形態別】でみる郵便局配達員の年収

郵便配達員の年収は雇用形態によって大きく異なります。雇用形態には、正社員、契約社員・アルバイト、委託ドライバーがあります。それぞれの年収の目安を見ていきましょう。

正社員配達員の年収

求人ボックスが発表している「郵便配達の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」によると、正社員として働く郵便配達員の平均年収は約362万円でした。月給に換算すると30万円程度が相場のようです。

ただし、この金額は、あくまで平均的なもので、個人の経験や勤務年数、役職などによって大きく変動します。地域によっても差があることを覚えておきましょう。

契約社員・アルバイト配達員の年収

契約社員やアルバイトの配達員の年収は、一般的に正社員よりも低くなります。時給制で働くことが多く、勤務時間や日数によって収入が大きく変動するためです。平均的な年収としては、約200万円から300万円程度が目安です。

平均時給は大体1,100円、契約社員の平均時給は1,399円と発表されています。例えば、時給1,100円で1日8時間、週5日勤務した場合、月収は約19万円となり、年収は約230万円となります。

ただし、これはあくまで目安であり、繁忙期には残業や休日出勤などで収入が増えることもあるでしょう。

委託ドライバーの年収

郵便配達員として働く方法の一つに、委託ドライバーという形態があります。委託ドライバーの年収は「歩合制」が基本で、業務量に応じて収入が変動するため、年収400万~700万円と幅も広くなります。

収入を左右する要素としては、配達エリアの広さや荷物の量、再配達の頻度などが挙げられるでしょう。

【年代別】でみる郵便局配達員の年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「Job Tag」によると、郵便配達員の年代別平均年収は以下のような推移を示しています。

  • 20代前半:約322万円
  • 20代後半:約351万円
  • 30代前半:約389万円
  • 30代後半:約409万円
  • 40代前半:約424万円
  • 40代後半:約421万円
  • 50代前半:約428万円
  • 50代後半:約413万円
  • 60代前半:約331万円

郵便配達員は、年齢を重ねるごとに経験やスキル、資格が評価され、年収が上昇していき、50代前半をピークに徐々に下がっていることが分かります。

郵便配達員の給与をアップさせる3つの方法

郵便配達員の給与をアップさせる3つの方法は以下のとおりです。

  • 資格取得による給与アップ
  • 効率化によるインセンティブ
  • 昇進による収入増加

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

資格取得による給与アップ

資格取得は、給与を上げるための重要な戦略です。まず、必要な知識や技術を体系的に学ぶことで、他の郵便配達員との差別化が図れます。勤務地によっては大型免許を持つドライバーに対して、手当や資格手当が支給される場合もあります。

さらに、郵便局では「大型免許取得支援制度」を実施している拠点も多く、条件を満たせば免許取得費用を会社が負担してくれるケースもあるので、活用すれば資格取得の費用を抑えることもできるでしょう。

効率化によるインセンティブ

郵便配達員の収入を増やすには「業務の効率化」が効果的です。業務の効率化によって、インセンティブにつながる可能性があります。

郵便局では、業務効率化に貢献した従業員に対して、インセンティブを支給する制度を設けている場合があります。これは、従業員のモチベーションを高め、組織全体の生産性を向上させるための取り組みです。

例えば、配達ルートの見直しや、新しい配達方法の提案などが評価されることがあります。日々の業務の中で、改善点を見つけ、積極的に提案することで、給与アップのチャンスを掴むことができるでしょう。

昇進による収入増加

郵便配達員として長く働く場合、昇進によって給与をアップさせる方法が最も安定的です。日本郵便では一般職員から主任、課長代理、課長と段階的に昇進することができ、役職が上がるごとに基本給や役職手当が増額します。

昇進するためには、日々の業務を丁寧に行うことはもちろん、上司や同僚との良好なコミュニケーションを図ることも重要です。また、研修や資格取得などを通じて、自己研鑽に励むことも昇進のチャンスを広げることにつながります。

郵便配達の業務内容とは?

この章では、郵便配達の仕事内容や1日の流れをご紹介します。郵便配達員の仕事に興味を持たれている方は、ぜひ参考にしてください。

仕事内容

郵便配達員の仕事は、荷物の届け先まで郵便物を運ぶだけではありません。具体的には、下記のような業務も担っています。

  • 郵便物の集荷・仕分け作業
  • 配達ルートの計画立案
  • 郵便物の配達(手紙、はがき、小包など)
  • 不在時の不在票投函と再配達の手配
  • ゆうパックなどの集荷対応
  • 特殊郵便物(書留、速達など)の配達と受け取り確認
  • 郵便料金の集金業務

郵便局は、全国各地にネットワークを持ち、地域社会に密着したサービスを提供しています。そのため、郵便配達員は、地域住民とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を築くことが大切です。

1日の流れ

郵便配達員の1日の流れの例を下記の表にまとめました。

8:00出社と準備・出社後、朝礼に参加し、その日の配達物や注意事項を確認する・配達する郵便物をルートごとに整理する・配達に使用するバイクや自転車などの車両を点検し、安全確認を行う
9:30~午前中の配達・午前中は、担当エリアの各家庭や企業へ郵便物やゆうパックなどを配達する
12:00~休憩と午後の準備・一度郵便局に戻り、休憩を取る・午後の配達に備え、郵便物の準備や配達状況の確認を行う
13:00~午後の配達と集荷・午後は、午前中に配達できなかった郵便物やゆうパックなどを再度配達する・企業やコンビニエンスストアなどを回り、集荷業務を行う
16:00~帰局と事務作業・郵便局に戻り、配達結果の報告や郵便物の整理を行う・転送作業や返還郵便物の処理など、事務作業を行う・翌日の配達に備え、郵便物の準備や車両の点検を行う
17:00退社・ 1日の業務を終え、退社する

郵便配達員の1日は、効率的かつ正確な作業が求められるため、時間管理能力や集中力が重要です。

郵便局配達員として働くメリット・デメリット

次に、郵便配達員として働くメリット・デメリットを確認していきましょう。

メリット

郵便局の配達員として働くことには、多くの魅力的なメリットがあります。ここでは、主なメリットを3つに分けてご紹介します。

安定した雇用と福利厚生・郵便局は日本郵政グループという安定した基盤を持つ企業であり、雇用が安定している・社会保険完備、有給休暇、退職金制度など、福利厚生が充実している
地域社会への貢献・郵便配達は、地域住民の生活に欠かせない重要な仕事・手紙や荷物を届けることで、人々のコミュニケーションを支え、地域社会に貢献できる・地域の方々との触れ合いを通して、感謝されることも多く、やりがいを感じられる
健康的な生活・配達業務は、バイクや自転車での移動が中心となるため、適度な運動になる・季節の移り変わりを感じながら、気持ち良く働くことができる

これらのメリットに加え、郵便局では様々な働き方を選ぶことができます。正社員、契約社員、アルバイトなど、自分のライフスタイルに合った働き方を見つけやすいでしょう。

デメリット

郵便局の配達員として働くことには、いくつかの注意すべきデメリットも存在します。ここでは、主なデメリットを3つに分けて解説します。

体力的な負担・配達業務は、基本的に屋外での作業となるため、夏の暑さや冬の寒さ、雨の日など、体調管理に気を配る必要がある・配達エリアによっては、坂道や階段が多く、体力的な負担が大きい場合もある
時間的な制約・配達時間は、基本的に午前中から夕方までと決まっているが、繁忙期や天候によっては、残業や休日出勤が発生することもある
事故のリスク・配達にはバイクや自転車を使用するため、交通事故のリスクが伴う

これらのデメリットを考慮した上で、郵便局の配達員が自分に合った仕事かどうかを判断することが大切です。

郵便配達員に求められる必要な資格とスキル

この章では、郵便配達員として仕事をするための必要な資格や、求められるスキルをご紹介します。

郵便配達員に必要な資格

郵便配達員は、学歴や専門知識がなくても応募することができます。ただし、配達手段によって必要となる運転免許は取得しておく必要があります。

配達用の車両を運転するための免許は配達方法によって異なります。自転車配達であれば特別な免許は不要ですが、バイク配達には原付免許(普通自動車免許でも可)が必要です。自動車を使った配達業務では普通自動車免許が必須となります。

また、郵便局によっては、大型の郵便物や荷物を配達するために中型免許や準中型免許が必要なケースもあります。特に、大きな郵便局や配送センターでは、業務効率化のために大型車両を使用することがあるでしょう。

その場合は大型免許が必要になりますが、局によっては入社後の免許取得支援制度を設けているところもあります。

郵便配達員に求められるスキル

郵便配達員として成功するためには、特定の免許以外にもいくつかのスキルが求められます。

  • 体力と持久力
  • 正確さと細部への注意力
  • 地理感覚と方向感覚
  • コミュニケーション能力
  • 時間管理能力 など

例えば、体力と持久力は郵便配達員に不可欠です。一日中歩き回ったり、重い荷物を運んだりする仕事なので、体力がなければ続けるのは難しいでしょう。特に、夏の暑さや冬の寒さのなかでも作業を続けるため、体力を求められる仕事です。

また、正確さと細部への注意力も重要なスキルです。宛名や住所をしっかり確認し、間違いなく配達する正確さが求められます。特に書留や特別な配達物は、誤配達があると大きな問題につながるため、細心の注意が必要です。

効率的な業務遂行には、地理感覚と方向感覚も配達員にとって重要です。ほかにも、配達先の人々と適切なコミュニケーションが取れる能力、限られた時間内に多くの配達をこなすための時間管理能力も重要なスキルといえます。

これらのスキルは、入社後に徐々に身につけられますが、最初から持っていると仕事に早く慣れることができるでしょう。

郵便配達員のキャリア展開

郵便配達員から始めても、郵便局内では様々なキャリア展開が可能です。郵便局内では配達業務以外にも多くの職種があり、経験を積むことでさまざまな部門へ異動することができます。

例えば、窓口業務への転換は最も一般的なキャリアパスの一つです。配達員としての経験があると、郵便物の取り扱いに詳しいため、窓口での顧客対応がスムーズになります。窓口業務に移ると、天候に左右されず室内での勤務となるため、体力的な負担も軽減されます。

また、専門職への転身も考えられます。例えば、郵便局内でのITサポートや物流管理などの専門職に転じることも可能です。これらの職種では、配達員として培った業務知識や問題解決能力が活かせます。

郵便配達員の年収は雇用形態・年代によって異なる

郵便配達員の給与や年収について、雇用形態別・年代別のデータや年収アップの方法を詳しく解説しました。

郵便配達員は、地域社会に貢献できるやりがいのある仕事であり、様々なキャリアアップの可能性があります。この記事を参考に、郵便配達員の仕事に興味を持っていただけたら幸いです。

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