優良なトラックドライバーの求人を見分ける6つのポイントと探し方

深刻な人手不足が続く運送・物流業界。収入や休みの労働条件の働き方の見直しが業界全体で進められています。実際に2021年の平均年収を見てみると、大型トラックドライバーが年収463万円、中小型トラックドライバーが年収431万円。前年から10~12万円の上昇が見られています。またトラックドライバー未経験の方でも、始めやすい仕事内容や職場環境整えてられいる運送会社も増えてきました。今回は、優良なトラックドライバーの求人を見分けるための『6つのポイント』とその『探し方』をご紹介します。

優良なトラックドライバーの求人を見分ける6つのポイント

優良な求人情報を見分けるためには、応募資格や勤務地をチェックすることはもちろん、入社後の待遇に関しても大切になります。給与面や休日、勤務時間などの労働条件に加えて、福利厚生や車両設備などの会社独自の取り組みにも注目していきましょう。

給料形態を確認する

トラックドライバーの給料は、その多くに基本給と働いた分だけ還元される歩合給が加算されています。月給のうち、歩合給が占める割合が高い場合は、休日数や残業時間によって変動することがあるため、注意が必要です。毎月の安定した収入が気になる方は、平均月収が記載されている求人を見てみるのも一つの方法です。

また、求人広告内に記載されている月給には、みなし残業代が含まれている場合もあるのでそちらにも注意が必要となります。その他にも表記されている月給に各種手当が含まれている可能性もあるので、しっかりと確認しましょう。ボーナスの有無や車両の維持に必要な経費に関しても、会社によって異なる場合もあるため、細かくチェックすることをお勧めします。

労働条件を確認する

優良な求人を見極める上では、休日数と勤務時間に関する情報も大切です。完全週休2日制で、有給休暇の取得率が高い会社は年休の数も多くなります。年間休日120日以上の会社に関しては、業界内でも休日数では優良と言えるでしょう。

また、業務内容によっては届け先の都合によって、長時間労働が発生してしまう場合があります。深夜配送や車中泊を伴う運行を行う内容の求人は、深夜手当や残業手当が支給されているかを確認しましょう。会社によっては、家族手当といった特別な手当を支給している会社もあるので、そちらも合わせて注目してみてください。

福利厚生が十分かを確認する

会社が大切にしていることや、カラーが分かりやすいのが福利厚生です。転居を伴う場合に気になる家賃補助や社員寮、社宅はあるのかどうか。健康診断や、毎日の通勤手当は車通勤やバイク通勤でも対象になるのか。普通免許や中型免許、大型免許、フォークリフト免許、運行管理者などの資格取得支援制度はあるのか。費用は会社負担になるのか。などなど待遇が充実している会社は、従業員の満足度も高く、定着率も高い傾向にあります。せっかくの転職です。福利厚生の充実度合いにもこだわってみてはいかがでしょうか。

車両の安全装備が充実しているかを確認する

トラックドライバーの安全を守り、事故を防止するために車両設備が整っているのかを確認することも大切です。車両に安全装置を取り付けている会社や、プロを招いて安全に関する講習を行っている会社など、会社ごとの安全意識を見極めることも必要です。

ここからは、トラックに搭載されている代表的な安全装置をご紹介します。

ドライブレコーダー

運転中の映像や音声を記録する機械。事故やトラブルが発生した際に、詳細な状況などの正確な情報を得ることができます。

バックモニター

車両後方の確認のために取り付けられたカメラ。主に車庫入れの際にバックがしやすくなります。トラックドライバー未経験の方が苦戦することの多いバック駐車をサポートしてくれる設備です。

デジタルタコグラフ

運転中の速度や走行時間、走行距離などを記録する設備。急発進や急ブレーキ、休憩時間を取っているか、長距離運行を行っていないかなどを管理するために必要です。安全意識の高い会社の場合は、デジタルタコグラフの数値を基準に報奨金を支給している場合もあります。

警告機

車両の後退時や、交差点を曲がる際などに音声が流れる設備。自転車やバイクの巻き込みや、周辺の人に対して注意喚起をすることができます。事故防止のためにも、重要な役割を担う設備としてチェックしてみるといいでしょう。

トラックの手入れがきちんとされているか確認する

トラックがきれいに洗車されているか、定期的に車両のメンテナンスがされているか、車両の傷が放置されていないかなど。トラックを手入れが行き届いているのかも、確認してみると良いでしょう。車両の整備やケアに、しっかりと時間を取れる働き方をしている会社を判断することもできます。また、会社によっては社内に車両設備を行う整備士を、正社員として雇っている場合もあります。

会社の業績を確認する

従業員数が多い業界大手の企業や大手企業のグループ会社以外にも、中小企業で利益を出し、売上を伸ばしている、業績好調な会社は沢山あります。業績が安定している会社を選べば、安定収入を手に入れることができますし、賞与の支給によって、高収入を叶えることもできるでしょう。また、倒産のリスクも低いことから定期的な昇給や、しっかりとした退職金の支給を見込める会社もあります。求人を見る際には、HPなどの情報から社長の事業拡大に向けた展望などを確認することもおすすめです。

優良なドライバー求人の探し方

同じ会社でも募集職種が違ったりと、媒体ごとに求人情報が異なっている場合があります。転職活動をする上で、自分の経験が活かせる職種は募集中なのか。配送ドライバーと言っても、大型トラックドライバーなどは歓迎条件のハードルが高くなる傾向にあります。ここでは、募集中の求人情報の中から自分に合ったものを探すための方法を、ご紹介します。

複数の求人サイトや求人情報誌で情報を収集する

会社によっては、複数の求人サイトや求人情報誌で募集を出していることもあります。その全ての情報に、同じ条件で同じ職種の記載がされているとは限りません。公開されている内容を比較して、希望する条件に見合った募集を見つけることも大切になります。運送業界の経験者や、正社員としての勤務が長い場合は、経験者優遇の募集を探してみるのも一つの方法です。

転職エージェントを活用する

転職活動をする上で、面倒なのが履歴書の記入や志望動機を考えること。そんな面倒なステップを短縮したい方は、転職エージェントを使用してみるのもいいでしょう。効率的に自分の希望する条件に合った求人を見つけることができますし、面接や選考に関する相談のみではなく、給与面の交渉などにも力を貸してもらえる場合もあります。

優良なトラックドライバー求人の見分け方と探し方のまとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで、この記事を読んでいただいた方は転職活動をする上で、求人情報のどこに着目すべきかをご理解いただけたはずかと思います。ご紹介してきた給与・休日・勤務時間の条件面をはじめ、初心者でも始めやすいルート配送などの仕事の詳細、会社の業績やそれに合わせた福利厚生など、詳しい求人情報を知りたい方は、ぜひ『ドラピタ』を使って理想の転職先を探してみてください。