クレーン車のドライバーの年収は?収入アップにつながる資格

まず、クレーン車とは、人力では力が及ばない巨大な荷物を吊り上げ、水平に運搬することができる車のこと指します。そして、クレーン車を操作・運転する人のことを「クレーン運転士」や「クレーンオペレーター」と呼び、クレーン運転士はクレーン車を使って資材や荷物を移動させていくことがメインのお仕事です。建設業の現場や工場などで働くことが多くあります。

そして、ユニック車をはじめとしたトラックにクレーンを乗せた「トラッククレーン」、コンパクトで小回りが利くうえ、大型のタイヤで不整地の走行が得意な「ラフテーレーンクレーン」、舗装されていない地面や雪の上での作業も行えるタイプのクレーンを「クローラークレーン」など、種類ごとに細かく分類されています。

今回は、そんなクレーン運転士の年収について紹介していきたいと思います。

クレーン車のドライバーの年収と給与体系

国土交通省が発表しているデータによれば、トラックドライバーの平均年収は約400万円前後、月収にすると約30万円~35万円程度です。 勤務先や労働時間、車種などを工夫すると年収500万円を超えることも可能でしょう。 また、年齢や性別によってバラつきはありますが、多くの運送業者で月収30万円前後を安定して得られます。

では、クレーン車ドライバーとなると年収はどう変化するのでしょうか。ココでは、クレーン運転士の年収と給与体系について解説していきます。

クレーン運転士の平均年収

クレーン運転士の年収相場は450~550万円、平均年収は約498万円と言われています。そこから算出すると、平均月収は約35.9万円に。会社によっては賞与が付くこともあり、年収600万円以上も夢ではありません!

また、クレーン運転士として経験を重ねることでキャリアアップ&給料アップを狙うことも可能です。手取りで月35万円も夢じゃありません。

クレーン運転士の給与体系

クレーン運転士は日給制となっていることが多く、働いた日数によって収入が決まる会社が多く存在します。とにかく、稼ぎ重視で「週1日休みで十分、休日出勤もたくさんしたい!」という方には、日給制の方がオススメかもしれません。もちろん、月給制の会社もあるので、「完全週休2日制で働きたい」といった方も安心して下さいね。自分に合った給与体系の企業を選ぶことが大事になってくるでしょう。

クレーン車のドライバーの年収アップにつながる資格

クレーンオペレーターが年収アップを目指すには、資格を取得することが大きなカギです。資格があると手当が付くことがあるため、年収アップにつながっていきます。

ある程度クレーンオペレーター業務の経験が増えてきた方や、小型移動式クレーンをすでに取得している中級者の方は、さらに技能講習などを受けて資格を取得し、キャリアアップを図りましょう。特に、5t未満のクレーンは試験の難易度もそれほど高くないといわれています。その後5t以上の移動式クレーン資格を取得し、より多くの作業をこなせるように徐々にステップアップしていくのがおすすめです。

特にクレーンオペレーターの中でも、ガントリークレーンのオペレーターは比較的高給にあるといわれています。ガントリークレーンとは、港湾で稼働させるクレーンで、自由に扱えるようになるまで時間がかかり、高いスキルが求められます。また、勤務時間が一定しないことも多く、生活リズムを保つのは大変です。そのため、移動式クレーンの月収が30万円程度であるのに対し、ガントリークレーンに関しては月40万円を超えることもあります。

移動式クレーン運転士免許

まず、クレーン運転士の資格は、つり上げ荷重5トン以上を含めたクレーンの操作ができるようになる資格です。いわゆる工事現場で見るような、吊り上げタイプのクレーンから、床上運転式などの工場内で使用するクレーンなどを運転できます。

そして、「移動式クレーン運転士免許」を取得することで、移動式クレーンを工場や工事現場などで運転できるようになります。トラッククレーン、ホイールクレーンの運転が可能。また、移動式クレーンを公道で運転するには別の免許が必要となります。運転するクレーンの種類によって、必要となる運転免許の種類が異なるため、注意が必要です。大型自動車第一種運転免許(大型免許)や中型自動車第一種運転免許(中型免許)、大型特殊自動車第一種運転免許などが必要となります。

クレーン・デリック運転士免許(限定なし)

「クレーン・デリック運転士免許(限定なし)」は、労働安全衛生法で定められている免許の1つです。クレーン・デリック運転士免許(限定なし)を取得すれば、吊り上げ荷重が5トン以上の天井クレーン、橋形クレーン、ジブクレーン、ガイデリック、スチフレッグデリック、ジンポールなどの各種クレーン、デリックを運転できるようになります。

端的にいえば、この免許があればすべてのクレーン、デリックを操作できるのです。

クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)

「クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)」は吊り上げ荷重5トン以上の天井クレーン、橋形クレーンなど各種クレーンを運転できます。限定なしとクレーン限定の大きな違いは、デリックの運転や操作ができるかどうかです。クレーン限定の場合は、デリックの運転や操作はできません。

クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)

クレーン・デリック運転士免許(床上運転式限定)を取得すれば、5トン以上の荷物を床上から操作するクレーンを操作できるようになります。5トン未満の場合はクレーン運転の特別教育を修了すれば操作可能です。

玉掛け技能講習

「玉掛資格(1トン以上)」は、クレーンのフックに荷をかけたり、外したりする作業を行うために必要な資格です。玉掛はクレーン作業に欠かせない作業であり、玉掛者がワイヤーロープなどで掛けた荷が崩れたり、落下したりすれば大事故につながる可能性もあります。 そのため、1トン以上の重量物に関する玉掛けは、技能講習を受けた有資格者しかできないようになっているのです。

高所作業車運転技能講習

「高所作業車」は、脚立や足場では届かないような高い位置の作業が可能になる重機であり、操作するためには免許が必要です。作業床高さを10メートル以上にできる能力のある機械の運転業務には、高所作業車運転技能講習を修了した者でなければ業務に就かせてはならないと定められています。

クレーン車のドライバーに向いている人の特徴

まず、クレーン運転士になるには、クレーンを運転するための国家資格を取得する必要があります。クレーンの運転免許を取得する方法は「教習所や学校に通う方法」と、「一発試験に合格する方法」この2つです。

教習所に通う場合の期間は1週間から10日程度で、無事に卒業すれば実技試験は免除されます。一発試験なら教習所より時間も費用もかかりませんが、実務経験なしで合格するのは難しいでしょう。いずれの資格についても、合格率は学科試験が約6割、実技試験が約5割です。

学科試験については、過去問でしっかりと対策しておくとよいでしょう。過去問をみっちりとやりこむことで、試験における出題傾向なども把握できるようになります。クレーン資格試験を主宰している安全衛生技術試験協会のホームページで1年分の過去問が公開されているので、問題と解答を照らし合わせながらしっかり対策しておきましょう。

また、中には普通自動車免許だけで応募OK。入社後に資格支援制度を使って、必要免許取得ができる場合もあります。未経験者の場合は、資格支援がある企業や、規模が大きく教育制度が整っている会社を選ぶことがおすすめです。

では、実際どんな人がクレーンオペレーターになるのにふさわしいのでしょうか。ココでは、クレーンオペレーター向いている人を紹介します。

安全運転ができる

クレーンを操縦する上で、もっとも大切にすべきは常に安全に対する意識を持つこと。なぜなら、クレーンなどの建設機械の運転・操作は危険を伴うからです。建築現場などは重量物を取り扱うことが多いため、万が一事故が起きれば被害も大きくなり、クレーンでつっているものが人に当たってしまえば大けがを負わせてしまいます。建設現場でもっとも重視されるのは「安全」です。たとえ大事故に至らなくても作業がストップし、工期が延びてしまうことにもなりかねません。

技術を磨き続ける意欲がある

クレーン車の操作には高い技術が求められるため、クレーン車ドライバーとして、経験を重ねながら技術を向上させていくことも大切です。資格を取得していくと運転・操作できるクレーン車の種類が増え、技術の向上はもちろん収入アップにも繋がります。

協調性がある

クレーンオペレーターとして働いていくうえで『協調性』というのも大切になってきます。声を掛け合いながら作業をすることになるため、コミュニケーション能力が高い人の方が向いていると言えるでしょう。また、クレーン車の操作では他の作業者と協力しながら荷物の吊り上げなどを行うので、周りのスピードに合わせることや、現場の人の声を聞くこと、その他さまざまなコミュニケーションを取ることが必要となります。

クレーン車のドライバーの年収は?収入アップにつながる資格のまとめ

いかかでしたか?クレーン車ドライバーへの転職のヒントになりましたでしょうか?

今回は『クレーン車ドライバーの年収』について徹底解説しました。ぜひ、仕事選びの参考にしてみてくださいね。

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