物流業界でよく見る単語5選!基本用語をわかりやすく解説~トラックの特有編~

「ドライバーに挑戦したい!」と思っている方にぜひ知っておいてほしいのがトラックに関する知識。今後、ホームページや求人情報などを見る際にも重要になってくると考えられます。そこで今回は、これから物流業界への転職を考えている方に向けて、まず知っておくといい「トラックの特有に関する基本用語」を5つまとめてみました。今後の仕事や転職活動のためにも、ぜひチェックしてくださいね!

トラックに関する基本用語をおさえよう

トラックに関する単語は、基本的なものだけでも押さえておくと、ドライバーとして働くときや求人を探すときに役立つかもしれません。「これってどういうもの?」「どんな時に使うの?」「あった方がいいの?」そんな疑問を解決していきましょう。

【1】エアサス

エアサスとは、「エア・サスペンション」の略で、エアスプリングと呼ばれる空気を入れて伸び縮みするバネを利用して、衝撃や車高を調節する装置のことです。

トラックは凸凹の多い道路などを走る時に、バネが衝撃を和らげて、

・商品にダメージを与えないようにする
・ドライバーに運転しにくさを与えないようにする

この2つの役目を果たしています。

大型トラックになると、荷物を積んでいないときの重量が10トン、荷物を積んだときには20トンなどと重量の変動が激しく、普通のバネでは調節が難しくなってしまいます。しかし、エアサスは空気の量を調節させることで、大きな重量の変動に耐え、乗り心地をあまり変化させないようにすることができるのです。

ISUZU:トラック大図鑑『サスペンション』
https://www.isuzu.co.jp/technology/daizukan/suspension/index.html

【2】パワーゲート

パワーゲートとは、トラックの荷台の後ろについている、自動で上下に動くリフトのことです。

カゴ台車などに入っている荷物は、台車ごと人の手で持ち上げることはできませんが、パワーゲートのリフトに載せるだけで、上下の移動がボタン1つで楽にできます。大型の家具や家電など、重量物の積み降ろしなどに役立っています。

パワーゲート® _ 極東開発工業株式会社
https://www.kyokuto.com/hataraku/pg.html

【3】デジタコ

「デジタルタコグラフ」や「デジタル式運行記録計」とも呼ばれる、運転中の速度・走行時間・走行距離などの運行データを正確かつリアルタイムに記録することができる装置です。

トラックにデジタコが搭載されることで、急加速・急減速、危険運転などが点数となって出てくるため、ドライバー一人一人の安全運転意識を向上させることができます。

また、デジタコの点数を安全運転の指標にして、毎月「安全運転手当」などを支給している会社もあります。

事業用自動車の安全対策:自動車総合安全情報 – 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03driverec/digitacho.html

【4】ジョロダー

ジョロダーとは、後ろの扉から載せたパレットをトラックの前方へ動かす装置のことです。

トラックの床板にレールのような溝がついており、そこに手持ち用の「起こし棒」を差し込むことで、てこの原理でパレットを浮かして運びます。実際に使用している動画を見ると分かりやすいかもしれません。

【トラックの秘密】荷台にある溝の お話🚛➿
https://youtu.be/wijs-c0fUA8

【5】低床(ていしょう)

「低床ウイング」などの単語を、運送会社のホームページで見たことがある方もいるかもしれません。では、そもそも「低床」とは何なのでしょうか。

低床とは、荷台の高さが低いトラックのことです。荷台の高さには「低床・全低床(ぜんていしょう)・高床(こうしょう)」の3種類があり、その中でも一番低いものを低床と言います。

低床のトラックのメリットとして、

・荷物の積み下ろし作業の負担軽減
・荷台へ乗り降りしやすい
・荷台が大きくなり、荷物がより多く積み込める

などが挙げられます。

[ トラックの低床と高床について ] 見分け方や使いわけ方を紹介しています! – トラック豆知識 _ 中古トラックのヨシノ自動車
https://yoshino-sales.com/column/1347/

まとめ

今回はトラックの特有編として、5つ単語を解説しました。運送会社のホームページや求人情報などでも目にすることが多いと思いますので、これからドライバーに挑戦してみたい方は、ぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。