中型トラックドライバーの平均給料は?活躍する場面や必要な資格

まず中型トラックとは、一般的に全長12m、全幅2.5m以内、最大積載量6.5t以内、車両総重量5t以上11t未満のトラックを指します。車両総重量や最大積載量などの条件によって、必要な運転免許が変わってくるので注意が必要です。

また、中型トラックとは言っても種類はたくさん。平ボディ車や箱車、ウイング車、冷蔵冷凍車、パワーゲート車など…それぞれの仕事内容に合わせて乗るトラックも変わってきます。

今回は、中型ドライバーの平均的な給与や、活躍する場面、必要な資格などをご紹介していきます。

中型トラックドライバーの平均給料

他の職業に比べ「ドライバーは稼げる」といったイメージをお持ちの方も多いと思います。では実際に、ドライバーの給料はいくらくらいなのでしょうか。ココでは大体の相場観をお伝えしていきます。

中型トラックドライバーの平均年収

ドライバーの給与は、移動距離やトラックの大きさ、運ぶ荷物の種類によって金額が異なります。そのため、一概にはいえませんが中型トラックドライバーの平均年収は450万円~550万円(額面)。手取りの場合は約350万円~400万円程と言われています。賞与(ボーナス)は約30万円前後の支給が平均的な値です。社歴と共に年収もドンドン上に推移していくイメージを持っておくと良いでしょう。もちろん、入社1年目から年収450万円以上稼げる企業もあります。

先ほども記述しましたが、ドライバーの給与は企業によってバラつきがあります。中型ドライバーの中でも、近距離(地場)のお仕事と、中距離、長距離のお仕事では、給与も大きく変動。特に長距離になると年収は400~750万円と、一般的な全職業の平均年収と比べも非常に高い傾向にあります!高収入を目指したい方は、長距離で稼ぐのが一番手っ取り早いかもしれません…。最近は、2024年問題という事もあり、1日の拘束時間の徹底や労働環境の整備がされている企業が多いので、安心して下さい。

中型トラックドライバーの平均月収

中型トラックドライバーの平均月収は全体で算出すると固定給が約30万円~35万円と言われています。手取りの場合は約25~30万円程度でしょう。ドライバーのお仕事は、基本給が低い傾向にありますが、その分手当が多いので、他の業種と比べ、稼ぎやすい傾向にあるのかもしれません。特に、業務量が多くなりやすい繁忙期などは、残業時間(残業手当)も増えるため給与も増える傾向にあります。

また、業務委託や一部歩合制を採用している会社が多く、中には月給35万円以上も目指せます。「正社員で働くのはちょっと…」という方は、時給・日給制のお仕事を探してみるのも良いかもしれませんね。

中型トラックドライバーの給料の傾向と仕事の特徴

中型トラックは普通自動車免許(平成19年以前に取得済)でも、運転することができるため、比較的未経験からでも始めやすい職種となっています。

未経験歓迎と謳っている企業の中には、会社の資格支援制度(会社負担)で中型免許を取得することも可能ですので、一度詳細を調べてから応募することをオススメします!

では、そんな中型ドライバーの給与や仕事にはどんな特徴があるのでしょうか。今回は、小型・大型と比較してみました。

中型トラックドライバーの給料の傾向

中型トラックドライバーの給与は、大型トラックドライバーに比べて低く、小型トラックドライバーより高い傾向にあります。その理由としては、大型トラックドライバーに比べて荷物量や運ぶ距離が短いからです。トラックドライバーは荷物を運んだ距離や量で給料が変動する場合が多く、大型に比べると一度に運べる量が少なくなってしまうため、給与も低い傾向にあります。逆もしかりで、小型に比べると運べる量も多くなるので給与も高くなりやすい傾向です。

また、男女によっても給与に幅が出てくる傾向にあります。男性の平均年収にくらべ女性は約70万円ほど低いと言われています。さらに、保有している資格(大型免許やけん引免許等)によっても給与が変わってくるので、取得できる資格は取得しておいた方がオススメです。

中型トラックドライバーの仕事の特徴

中型トラックドライバー仕事内容は、主に物流の拠点となる倉庫間の配送が多い傾向にあります。そのため、運送ルートや運ぶ荷物は比較的固定されている場合が多く、分かりやすい仕事内容です。

また、仕事によっては勤務時間が夜間となる場合があります。17:00~翌6:00、19:00~翌5:00など、仕事内容によってさまざま。夜間の勤務には深夜労働手当が与えられるため、給与第一で転職先を探している方には、夜勤のお仕事がオススメですよ!

中型トラックドライバーが運ぶ荷物の例

トラックドライバーは雑貨便としてさまざまな種類の荷物を混載して運ぶことが多くあります。例えば、工場で作った部品をメーカーの本社まで運ぶ配送もあれば、専属便として鉄鋼製品を工場間で運搬する仕事もあります。他にも、建設資材を現場まで運ぶお仕事、燃料や牛乳・化学薬品などをタンクローリーで運ぶお仕事、冷凍車・冷蔵車などでコンビニやスーパーへ食料品を運ぶお仕事などがあります。企業への大型荷物の運送には中型トラックが利用されることも多いのも特徴の一つです。

中型トラックドライバーとして働くために必須な資格

先ほども述べた通り、大型ドライバーに比べ中型ドライバーは未経験からでも始めやすいお仕事となっています。30代後半~は普通免許でも4tトラックが運転でき、20代後半~は普通免許でも小型トラックの運転が可能です。大型トラックになると、車格がかなり大きくなるため運転技術が必要となります。

では、実施に中型ドライバーとして働いていくのには、どんな資格が必要なのでしょうか。

必須の資格

運転には中型自動車第一種運転免許証が必要となります。平成19年6月1日以前に普通免許取得した方は、取得不要の場合も。

※受験資格は「20歳以上であること」「普通免許または大型特殊免許を持っている期間が通算2年以上であること」です。

中には、運送会社に就職後に中型免許を取得する人もいます。取得費用の一部を負担してくれる運送会社もあるので、未経験から中型トラック運転手を目指している方には、資格支援制度がある企業をオススメします。準中型第一種自動車運転免許の取得は18歳から可能であり、3.5t以上7.5t未満のトラックを運転できるようになります。

持っていると便利な資格

・フォークリフト免許

ドライバーの仕事上、一番多く必要とされるのがフォークリフト運転技能者の資格です。これは、最大荷重1t以上のフォークリフトの運転ができるようになる資格であり、パレットを使用してフォークリフトで積み下ろしができるようになります。

最近は、手積み手下ろしの仕事が少なくなってきているため、フォークリフトを使ったパレット輸送の割合が増えています。荷物の積み下ろしはドライバー自身が行うことが多いため、取得しておいた方が良いと言えるでしょう。特に、自動車部品の会社となると9割がリフトを使用するので、持っていない方は入社前に取得するか、入社後に資格支援制度で取得する必要があります。最大荷重1t未満の場合は、フォークリフト運転特別教育を受講するだけで取得可能です。

40代50代で体力的な負担を減らしたい方や女性の方には、手積み手降ろしの無いリフト使用のお仕事がオススメですよ♪

・危険物取扱者

危険物の運搬や取り扱いに必要な国家資格となります。主に燃料輸送の仕事をする際に必要となり、あらかじめ資格を取得しておけば採用の際に有利に働きやすいです。燃料を運んでいる運送会社では資格を取得するよう指導されることが多いため、入社目からすでに取得しているとなると、それだけで『強み』となります。

・玉掛作業者

玉掛け作業を行えるようになる国家資格です。玉掛けとは、クレーンのフックに荷物を引っ掛けたり外したりする作業のことを表し、建設現場や工事現場へ配送する業務の際に役立ちます。重くて大きい荷物を積んだり降ろしたりする際に使用します。

トラック業界で中型トラックドライバーとして働くメリットと注意点

中型ドライバーとして働いていく上で、メリット・デメリットになる点はどこにあるのでしょうか。今回は、トラックの大きさも踏まえ、紹介していきたいと思います。

中型トラックドライバーとして働くメリット

・泊りの勤務がほとんどない

大型トラク(10t)は長距離移動が多く、車中泊を伴う運行になる場合も多々あります。それに比べ、中型トラック(4t)は走行範囲が県内や近隣の県までのことが多いのが特徴の一つです。

・勤務時間が比較的安定している

ルート配送と言い、運送ルートが決まっている場合は日勤/夜勤の固定時間で働けたり、曜日固定の勤務で働ける場合がほとんど。決まった日に休みを取りやすく、完全週休2日制も可能です。特に大手企業の場合は、待遇面や条件面が一般企業に比べて充実しています。ただ、大手企業の場合はルールがガチガチに決まっている…などのデメリットも。真面目で誠実さに自信がある方は、大手の働き方があっているかもしれません。

・大型トラックドライバーと小型トラックドライバーの2つの仕事の良い点を兼ねている

小型トラック運転手よりは高い給料の仕事が多くあり、大型トラック運転手の仕事よりは荷物を運ぶ距離は短めという、ハイブリッドな職種が中型です。

もちろん、中型ドライバーの仕事の中でも長距離のお仕事はあるので、「ガッツリ稼ぎたい!」という方には、長距離ドライバーをオススメします♪

中型トラックドライバーとして働く際の注意点

これは、どのトラックの大きさでもいえる事ではありますが、企業や雇用形態によって働き方が大きく変わるため、始めの仕事選びが肝心となります。

たとえば・・・

・車やガソリン代などの経費を誰が負担するのか

・正社員雇用なのか、業務委託契約を結ぶのか

・事故が起こったときの保険はどうなっているか

など、勤務内容や待遇面についてよく確認しておくと良いでしょう

中型トラックドライバーの平均給与は?活躍する場面や必要な資格のまとめ

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