タクシードライバーの平均年収は?稼ぐために知っておきたいポイント

まず、タクシードライバーの仕事とは、お客様を目的地へ運ぶことです。勤務形態や勤務時間も様々なものがあり、日勤・夜勤のお仕事や、パートタイムのお仕事もあります。一般的には、引き継ぎ作業や他人とのチームワークがないので、シフトの融通も他の業種に比べれば自由度は高いです。勤務時間や勤務形態を自分で選べるといった会社が多いので、希望の収入や休日数に合わせたり、出勤時間を変動させられるのも魅力の一つ。「夕方にはお家に帰りたい」など家庭の事情に合わせて働きやすいという点も大きなメリットです。「この日は子供の学校行事があるから…」といった休みも取りやすい傾向にあります。さらに、休憩の自由度も高い営業所が多く、3時間くらいの休憩が確保できれば、一回お家に帰るといったドライバーも。また、基本的には近距離・中距離の利用がほとんどです。しかし、中には長距離利用のお客様もいらっしゃいます。年齢制限もないため、平均年齢は高い傾向にあり、中高年がメインで働いていますが、最近では、家庭持ちの女性ドライバーも多く活躍中です。

タクシーを運転するには、普通自動車運転免許のほかに「普通自動車二種免許」の取得が必須条件となります。仕事として人を車に乗せて運転する場合に必要な免許です。二種免許の受験には、年齢が21歳以上、普通自動車免許を取得後3年以上経っている方が対象になります。二種免許の試験は、一種免許の試験と同じく、学科試験と技能試験の2科目での採点です。ただ、未経験OKの企業では二種免許を持っていなくても、求人への応募資格がある企業がほとんどとなっています。また、タクシー乗務員になるには、二種免許の他に「地理試験」が必要となる地域も。都市部・都心部は、地理試験を設けている場合が多いです。タクシードライバーにチャレンジしたいというやる気だけでは難しいですが、しっかり勉強し知識を身に付け、安全運転ができれば、誰でも挑戦できますよ。

現在、タクシー業界では高齢化が進んでいるため、多くの企業が次世代のタクシードライバー、第二新卒世代を積極採用中です。未経験者をイチからサポートする体制や研修制度が整えられています。

そして、タクシードライバーになるには、タクシー会社に就職する(法人タクシー)か、個人事業主(個人タクシー)として働いていくかのどちらかです。それぞれで、働き方や営業収入、稼ぎ方などが大きく変わってくるので、応募の前に勉強しておくことをオススメします。タクシードライバーは景気に変動されやすい職業ではありますので、未経験から始めるのであれば、まずはタクシー会社に就職するのが一般的でしょう。また、会社に雇用される場合は福利厚生などを受けられるのも魅力の1つです。

今回は、そんなタクシードライバーの平均年収や稼ぐためのポイントを紹介します。

タクシードライバーの平均年収はいくら?

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厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査(※1)」によれば、タクシー運転手(正規雇用)の月給は22.5万円、賞与は100万円であり、ざっくり計算すると平均年収は370万円ということができます。

国税庁が発表した「令和2年分 民間給与実態統計調査(※2)」によれば、日本の正規雇用者の平均年収は496万円となっているため、正社員の場合、平均年収は全国平均より若干低めといえます。

また、タクシードライバーの平均年収は地域によって違いがあるのが特徴です。タクシー利用者の多い地域は年収が高い傾向にあります。東京、埼玉、神奈川、愛知などはタクシー運転手の年収が高めです。特に東京都内となると、平均年収は約400万円(ボーナス含む)まで上がってきますさらに、トップクラスのタクシードライバーになると、年収800万円を下らない乗務員も。そうなると月収60万円以上も夢じゃありません。逆に地方のタクシー需要や人口そのものが少ないエリアでは、どれだけ能力があっても思うように稼げないこともあります。転職する目的やどのくらい稼ぎたいのかによって、入社するタクシー会社とそのエリアを決めることも重要です!

【出典】

※1 e-start 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査
※2 国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査

タクシードライバーでよくある3つの給与形態

タクシーは若い世代からでも稼げる職業です。長年の経験を生かして稼ぐということもありますが、普段からどこでお客様を捕まえられるかといった観察力や判断能力、お客様を捕まえた後のサービスや気遣いなどで十分に稼ぐことが可能です。

せっかくタクシー会社に入るなら給料制度(特に歩合率)もどうなっているかしっかり確認しましょう。

タクシードライバーの給与体系は主に3種類あるので、「固定給」「基本給+歩合制」「完全歩合制」の順番に解説していきます。

固定給

固定給とは、毎月決められた金額が支給される給与形態のことを言い、労働者はサラリーマンの様な給与体系です。タクシー会社では珍しい給料体系ですが、近年広まりつつある「介護タクシー」など、乗る時間を契約して乗車する業種では散見されます。安定した給料が見込めるという点は固定給制のメリットと言えるでしょう。しかし、稼ぎたい人・お金重視の人にとっては、どれだけ営業成績を上げても高収入になりにくいといったデメリットもあります。

基本給+歩合制

現在、タクシー業界において一番多い割合の給与体系はこの「基本給+歩合給」です。このシステムは労働基準法により、最低保証額(通常勤務によって得られる想定賃金の6割と定められている)を支払わなければいけないと決められていることから採用されるようになりました。固定給と歩合給を合算し、一部が積立金として徴収され、年2~3回の賞与で還元されるパターンが多く、固定給の安定性と、歩合制の努力が反映されるシステムが両立されています。

会社によって定める給与体系は異なりますが、どの会社を選ぶかという判断方法については、その会社のイメージや評判を優先して決めることのほかに給与体制は見逃せないポイントです。

完全歩合制

完全歩合制とは、乗せたお客様の分だけ給金が支払われる、つまり全てが売上に応じて報酬が決まる給与支給方法です。売上の中からその金額に対して会社で定められた何割かがドライバーに支給。歩合率は企業によって異なりますが、約50〜60%と言われています。頑張れば頑張った分給料がもらえるので、コツを掴めば年収800万円~1000万円も目指せる給料体系です。

この場合、収入の高低がドライバー自身の稼ぎの多さ、結果が全てになってくるので、まだ駆け出しの初心者乗務員の方や転職したての方などには負担が大きい方法と言えるかもしれません。売上が出せない場合は最低賃金として定められている時給に応じて給与を算出されるなどの処置がなされますが、まだ営業の仕方に自信がないドライバーなどには、物心ともになかなか不安な給料制と言えるでしょう。また、売上アップすればするほど給与に反映されるため、日々の努力は欠かせません。

タクシードライバーとして年収を上げる4つのポイント

先ほどもお伝えしましたが、タクシードライバーの給与体系の中で歩合制が含まれる場合は、そのタクシードライバーがいかに成績優秀であったかにより、与えられる給与の金額は大幅に変わります。給与の金額を上げていきたいのであれば、より人を乗せられるように工夫をしたり、頭を使うことが大切です。

単純に、1時間に人を何人乗せたのかという回数を増やしていけば、どんどん給与は上がります。乗せる人を増やすために待機場所を考えるか、もしくはお客様が利用しやすい場所を知っておくことも大事です。他にも待機場所を工夫することによって、遠方まで移動するお客様をつかまえることができれば、そのお客様一人でも距離によって売上を伸ばすことができます。

また、当たり前のことですが、勤務日数を増やして収入を増やす方法もあります。月々の勤務日数は平均的には11日前後と少ないですが、時間や日数を調節して増やせば必然的に収入を増やしていけます。

働く時間帯を工夫する

タクシードライバーの仕事は、お客様を乗せないと始まりません。タクシーの需要が高いタイミングや、手当の発生する時間帯に働くことで給料が上がりやすくなります。そのため、一日の時間の使い方から車を移動させる場所、さらにはお客様の一日の動きまで様々な状況を見極めて行動することが大切です。具体的には、お客様を拾いやすい場所や求められている場所までタイミングよく動いたり、その土地のお客様層を把握してタクシーを利用する頻度が高いかどうかさえも調べています。

タクシーが頻繁に使用される時間帯は、やはり休日や夜。特に雨や終電間近の時間に多く使用されるため、利用する人の多い時間帯に効率的に働くことで、年収1000万円を目指すことも可能です。年収アップを狙うのであれば、体調と相談しながら深夜帯の勤務も選択肢となるでしょう。

スキルを磨く

接待や接客、観光案内、語学力といったスキルを身につけると給料が上がりやすくなります。タクシーには、ハイヤーや観光タクシーの運転手といった種類も。対応業務の幅を広げて、キャリアアップも目指せます。

配車営業では指名制度もあるため、乗客への接遇や対応を磨き、コミュニケーションスキルを上げておくことでリピートしてもらえる確率も上がります。指名制度ではインセンティブが発生する場合もあるため、慣れた人を乗せて走りたい、効率的に稼ぎたい、接客業で働いていてその経験を活かしたい、という方にはオススメの方法です。

日々情報収集を行う

タクシーはいかに、人に乗ってもらうかが大事となるので、毎日ニュースやイベント情報をチェックし、人が集まる時間帯や場所を確認することが大切です。特に、ライブやスポーツイベントの時がねらい目となります。ちょうどイベントが終わる頃を見計らってタイミングよく待機するなどうまい具合に調整しているようです。

乗車記録を付ける

収入アップさせるには、毎日記録を付けてデータ分析し、効率的に乗車数を増やす条件を把握する必要があります。稼げる時間帯や場所、曜日、天気を把握できるようになることが大切です。

やはり交通には地域性が出るので、まず自分が働くエリアはどのような特色があるのか研究し、一番人が多い時間帯については先輩に聞くなどして、より効率的に業務を行いましょう。

また、自分がどのようなルートを通り、どのようなお客様を乗せたか記録することで、お客さまを獲得しやすいエリアや時間帯が見えてきます。急がば回れ、と言いますが、まずは地道に自分に合ったルートを開拓していきましょう。

キャリアアップをする

タクシードライバーとして経験を積むと、その先にキャリアアップの道が開けてきます。キャリアアップは大きく収入を上げるチャンスなので、ぜひ上を目指していきましょう!

タクシードライバーのキャリアアップとして代表的なのは以下の2つです。

ハイヤー運転手になる

ハイヤーは海外VIPや企業役員の移動手段として利用されることが多く、完全予約制です。つまり流し営業はせず、お客さんの移動距離があらかじめ決まっています。この辺りはハイヤーの働きやすい部分だといえるでしょう。

また、ハイヤードライバーは個人を指して感謝されたり、専属ドライバーに指名されることもあります。やりがいの多い職業でもあるということです。なお、タクシー運転手としての勤続年数、勤務態度、運転技術などの条件や試験に合格するとハイヤー運転手になることができます。

個人タクシーの運転手になる

個人タクシーは売り上げ金額を会社へ納める必要がありません。売り上げの全額がそのまま収入になるという仕組みです。東京では年収500万円以上、さらに800万円、1000万円と稼いでいる個人タクシードライバーも。月間売上80万円もざらにある世界となっています。

また就業時間は自分で決められるので、時間の使い方も自由です。

ただし、ガソリン代・車両代・車の維持費などの費用は自己負担になるので、売上分から上記の経費を差し引いた分が最終的な収入になります。

タクシードライバーの平均年収は?稼ぐために知っておきたいポイントのまとめ

いかかですか?タクシードライバーへの転職のヒントとなりましたでしょうか。

全くの未経験からタクシードライバーを目指す場合は、第二種免許取得制度が整っているタクシー会社への応募をオススメします。その後、面接という流れになりますが、中には履歴書を先に送らなければならない企業もあるので注意しましょう。また、面接では、経歴・自身の性格などを聞かれることが多いです。転職先に決めた理由などは話せるようにしておきましょう。自己アピールの時間があるケースもあります。タクシー会社の求人数は多いですが、面接を受けた人が全員受かるわけではないため手を抜かないようにしましょう。

今回は『タクシードライバーの平均年収、稼ぐために知っておきたいポイント』について徹底解説しました。ぜひ、仕事選びの参考にしてみてくださいね。

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