女性がトラックドライバーになりやすいのはなぜ?職場を選ぶポイント

トラックドライバーって実際どうなの?本当に運転するだけ?稼ぐためにはキツい仕事をするって聞いたけど。長時間労働が当たり前なんでしょう?「トラックドライバーに興味がある」「でも自分にできるか不安」そんな女性必見!せっかくデビューするなら、安心して働ける環境を見つけてください!実は職場選びにはコツがあるんです。女性トラックドライバーが増えているワケ。メリットデメリットなどご紹介します。

女性トラックドライバーの現状と国の取り組み

運送会社では女性は珍しいと思っていたけど、最近見かけるようになってきた女性ドライバー。

運送会社の仕事は、一人で気楽に働けて高収入と聞くけど、実際どうなの?物流の知識皆無だけど大丈夫?今回はそんな、トラックドライバーになろうか悩んでいる女性に向けた内容を紹介します。

ドライバー業界における女性の割合

厚生労働省によると2020年の全トラックドライバーに占める女性の割合は2.3%。これはすべての産業における女性就業率の割合44.5%に対して約1/20の割合になります。全産業と比較してドライバー業界は女性の割合が少ないのがわかりますが、近年トラックドライバーの動画チャンネルの中で、女性ドライバーも増えてきているほど、運送業界の中で女性の割合が少しずつ伸びてきています

国土交通省が進める女性ドライバー参入の取り組み

国土交通省は物流の業界の中でも女性の活躍を促進するために、女性トラックドライバーを「トラガール」と命名しています。取り組みとしては、働きやすい環境整備のために、『女性専用車両の導入』『先輩女性ドライバーからのマンツーマン指導』を運送会社向けに促しており、運送会社で働く実際のトラガールへのインタビューなども記載されています。

女性がトラックドライバーになりやすい理由

転職するなら正社員で。できれば今より月給が上がるところだけど、重い荷物は持ちたくない。勤務地は家から近くがいいけど、普通免許でOKの仕事、そんな求人の会社ある?

今は女性も稼ぐ時代。「高収入」も「やりがい」もほしい。ただ、それには体力やスキルが必要な求人が多くて…。そんな向上心のある女性にこそ知ってほしい。『物流』『運送会社』の仕事。女性がトラックドライバーになりやすい理由を紹介します。

女性が働きやすい環境設備が進んでいる

トラガール促進プロジェクトの一環として、トラック業界では女性ドライバーが働きやすい環境を整えている企業が多くあります。例えばトイレや更衣室などの改修、業務の負荷を軽減する車両整備の推進、教育や研修制度の充実・強化など。男性でなくても給与アップできるコツや、力作業が少ない仕事を紹介します。まずは宅配便。これは比較的小さな荷物を運ぶことが多く、女性ドライバーが大勢活躍しています。配送した数だけ給与アップなので、高収入を目指せます。次に大型トラックドライバー。大型のトラックを運転するには大型免許が必要ですが、たくさん運べるため高収入が目指せます。中でもダンプドライバーは手積み手下ろしがないところがほとんどで、力仕事もありません。なお、その分求人への応募も集まりやすいので、面接時には自分の思いやできることなどアピールが必要です。ほかにも女性に限らず、トラック未経験の方におすすめなのが『ルート配送』のお仕事。配達場所も道もいつも一緒なので覚えやすく、安定的に働けるのが特徴です。

妊娠・出産後に働きやすい

トラックドライバーはこれまでのキャリアを問われない職種の1つで、妊娠・出産を機に会社を辞めた後でも復帰がしやすいのが特徴です。トラックの運転に必要な免許さえあれば比較的すぐに仕事を始められるので、前職で中型免許や大型免許、リフトの資格など取得しておくと、社会復帰しやすいです。また、その際の会社選びで大切なのは、入社時にどんな待遇があるか確認しておくこと。会社によっては『資格取得支援制度』があり、免許取得にかかる費用を全額負担してくれることも。求人情報には載っていないこともあるので、面接時によく確認しましょう。また、宅急便・宅配便は狭いエリアや家の近くで働けることが多いので、子供の体調不良など緊急時には、サッと駆け付けられるので安心なうえ、配達件数に応じて月収が上がるのでしっかり稼げる仕事です。

女性トラックドライバーだからこそ運べる荷物がある

引っ越しを担当するトラックドライバーの場合、優先的に女性ドライバーに仕事を依頼されることもあります。例えば女性のお客様の中には、引っ越し作業を同性のスタッフにお願いしたいというケースもあります。部屋に男性が入ってほしくない。とはいえ力仕事のある引っ越し作業に女性ドライバーは少ないので、重宝される人材になれます。

女性がトラックドライバーとして働く職場の選び方

『月収』や『仕事内容』、『勤務地』のほかに、女性ならではのチェックポイントが多数。

求人情報で、どんな項目を見ていますか?『株式会社』と『有限会社』、どちらも社名についていない会社ってどんな会社?応募する前、面接する前、入社する前に調べることは山積みですが、今回は3つに絞って紹介します。

女性トラックドライバーが活躍しているか

女性を積極的に採用したい企業では公式サイトや求人情報に「女性活躍中」といったフレーズがあります。求人情報の中には国が定める規定として、「女性歓迎」と謳えません。その代わり事実として「活躍中」と記載があります。この記載がある会社で、すでに女性ドライバーが所属している運送会社であれば、環境が整っている可能性があります。面接時に活躍中の人数や入社理由なども確認してみましょう。

産休・育休の取得実績はあるか

従業員に男性が多いため、出産に関する社内制度が整備されていない可能性があります。入社する前に社内制度を確認しておくと良いでしょう。また、戻ってきてから正社員雇用として機能されているか。自分が一人目になるなら、産休・育休をとる前に、条件面など復帰後の話をしておくことをおすすめします。

女性用の更衣室やトイレはあるか

女性トラックドライバーの数を増やすために、女性専用の更衣室やトイレの整備を進めている企業も増えています。トラックドライバーに男性が多かったことから男女兼用になっている場合もありますが、運送会社の中にはパスがないと女性トイレに入れないほど、セキュリティの高い会社もあるほど、今注目されているポイントです。入社前に社内見学などをお願いし、女性用の更衣室やトイレがあるか事前に確認すると良いでしょう。

トラックドライバーに向いている女性

「大型自動車免許を持っている」「自分一人で仕事がしたい」「実直に働くことにやりがいを感じる」「大勢で何かをするのが苦手」そんな方に。

女性ドライバーにおすすめなのは、大型トレーラーや大型ローリー、大型ダンプがおすすめ。こちらは自分で荷物を積むことが少なく、力仕事の不安無し。ローリーやダンプは基本大型免許のみでOKなので、大型自動車免許があれば今すぐ始められる仕事です。その他どんな女性が、トラックドライバーに向いているでしょうか。

長距離運転が好きな人

長距離を運転するのが好きな女性は、トラックドライバーに向いています。特に小型や中型の場合は近距離や中距離が多いですが、大型トラックや大型トレーラーは長距離でたくさんの荷物を運ぶことが多いです。大型自動車免許が必要になりますが、持っていれば重宝されます。運転することで楽しい気持ちになり、ストレス解消につながるのであれば仕事も楽しく感じられ、やりがいを感じられます。

体調管理能力がある人

業務内容によっては夜間や長時間の運転があるため、生活リズムが整いづらく、ホルモンバランスにも影響が出やすいです。しっかり睡眠、しっかり食事、稼ぎだけでなく自分の健康にも気を付けられる方が向いています。

性別に関係なくコミュニケーションを取れる

男性が多い職場環境であるため、性別に関係なく接することができる人は仕事をしやすいでしょう。一人で運転して働くイメージが強いトラック運転手の仕事ですが、意外と小まめに連絡を取り合い、交通状況や荷物の配達状況を共有などをしています。

女性がトラックドライバーになりやすい理由と職場選びのポイントのまとめ

いかがでしょうか。メリットも多数ですが、高収入だけじゃないトラックドライバーの仕事。女性がトラック運転手を目指すのに気を付けるポイントや魅力になるポイントを抑えて、会社選びを始めましょう。